精神保健福祉士の過去問
第20回(平成29年度)
低所得者に対する支援と生活保護制度 問64

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問題

第20回(平成29年度) 精神保健福祉士国家試験 低所得者に対する支援と生活保護制度 問64 (訂正依頼・報告はこちら)

「生活保護の被保護者調査( 平成27年度( 月次調査確定値 ))」( 厚生労働省 )による次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 保護率( 人口百対 )は、17.0%である。
  • 被保護実人員数(保護停止中を含む )は、約80万人である。
  • 保護の開始の主な理由のうち、「傷病」が最も多い。
  • 保護の廃止の主な理由のうち、「死亡」が最も多い。
  • 保護の種類別に扶助人員をみると、「医療扶助」が最も多い。

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この過去問の解説 (3件)

01

×1 . 保護率( 人口百対 )は、17.0%ではなく、1.70%です。

×2 . 被保護実人員数(保護停止中を含む )は、約216万人です。

×3 . 保護の開始の主な理由は、「貯金等の減少・消失」、「傷病」、「働きによる収入の減少・消失」の順になります。

〇4 . 保護の廃止の主な理由のうち、「死亡」が最も多く、35.4%となり、続いて「働きによる収入の増加」、「失踪」となります。

×5 . 保護の種類別に扶助人員をみると、「生活扶助」が最も多く、「住宅扶助」、「医療扶助」の順になります。

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02

正解は4になります。
保護廃止の理由としては、①死亡、失踪 ②その他 ③働きによる収入の増加が挙げられます。

1 「生活保護の被保護者調査( 平成27年度( 月次調査確定値 ))」( 厚生労働省 )では、保護率( 人口百対 )は、1. 70%です。

2 被保護実人員数(保護停止中を含む )は、約80万人ではなく、約216万人です。

3 保護開始の理由は、①貯金等の減少・喪失 ②傷病 ③働きによる収入の減少・喪失があります。

5 保護の種類別に扶助人員をみると、①生活扶助 ②住宅扶助 ③医療扶助の順です。保護費扶助別だと、医療扶助が一番多くなっています。

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03

正答【4】

「生活保護の被保護者調査( 平成27年度( 月次調査確定値 )」参照
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/hihogosya/m2016/dl/kakutei.pdf

1.誤答
平成27年(2015年)の保護率は「1.7%」です。
保護率は「被保護実人員数(1か月平均)」÷「総務省推計人口(総人口)」で算出されます。
ちなみに、平成27年度の被保護実人員数「2,163,685人」であり、総人口「1億2709万4745人」となっています。

2.誤答
被保護実人員数(保護停止中を含む)の総数は、216万3,685人で、被保護世帯(保護停止中を含む)は、162万9,743世帯となっています。

3.誤答
保護開始の主な理由のうち、最も多いのが「貯金等の減少・喪失(34.1%)」、次いで「傷病(25.2%)」、「働きによる収入の減少・喪失(21.5%)」となっています。

4.正答
保護廃止の主な理由で最も多いのは、「死亡(35.4%)」によるもので、次いで「その他」を除くと「働きによる収入の増加(19.2%)」、「失踪(7.8%)」となっています。

5.誤答
保護の種類別に扶助人員をみると「生活扶助」が、192万7,267人と最も多く、次いで「住宅扶助」が、1,84万2,105人、「医療扶助」が1,77万5,997人となっています。

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