精神保健福祉士 過去問
第20回(平成29年度)
問94 (精神保健の課題と支援 問94)
問題文
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
精神保健福祉士試験 第20回(平成29年度) 問94(精神保健の課題と支援 問94) (訂正依頼・報告はこちら)
- 幻聴を減らすための薬物療法
- 精神疾患について理解を深めるための心理教育
- 偏見を持たずに精神障害者を雇用する職場を増やす啓発活動
- 高次脳機能障害の人にも使い方が分かりやすい道具の開発研究
- 認知症の人が生活しやすいグループホームの在り方の研究
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
ICFは、身体・個人・社会という3つの視点に立って、ある健康状態にある人に関連するさまざまな領域を、
①心身機能、②身体構造、③機能障害、④活動、④参加、⑤活動制限、⑥参加制約、⑦環境因子の7つの視点に系統的に分類するものであり、
個人の生活機能、障害および健康について記録するのに役立つものです。
〇 幻聴を減らすための薬物療法は、直接心身機能の改善に焦点を当てたものと言えるでしょう。
× 精神疾患について理解を深めるための心理教育は、参加、環境等に関わってくる解決法ですが、本人の心身機能そのものに焦点を当てたものではありません。
× 偏見を持たずに精神障害者を雇用する職場を増やす啓発活動は、参加、環境等に関わってくる問題で、本人の心身機能の改善に焦点を当てたものではありません。
× 高次脳機能障害の人にも使い方が分かりやすい道具の開発研究は、当事者の心身機能の改善に関わることではありません。
× 認知症の人が生活しやすいグループホームの在り方の研究は、心身機能の改善そのものではなく、環境等の改善に関わる事柄です。
参考になった数49
この解説の修正を提案する
02
正解は「幻聴を減らすための薬物療法」です。
薬物療法は、心身機能の改善に該当します。
心理教育は、環境に働きかけることで、参加を促進することに該当します。
啓発活動は、環境に働きかけることで、参加を促進することに該当します。
道具の開発研究は、活動を促進することに該当します。
グループホームの在り方の研究は、環境に働きかけることで、活動や参加を促進することに該当します。
参考になった数19
この解説の修正を提案する
03
国際生活機能分類(ICF)厚生労働省 参照
https://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/08/h0805-1.html
国際生活分類(ICF)は「生活機能(心身機能・身体構造、活動、参加)」の3つの分類と、それに影響する「背景因子(環境因子・個人因子)」の2つの分類で構成されています。
ICFでは、生活機能に影響するもう一つのものとして「健康状態」(ICD で分類)を加えたものを「生活機能モデル」として、全体像を相互的にとらえることが必要になります。
<生活機能>
・「心身機能・身体構造」とは、心理的機能を含む身体系の生理的機能や身体解剖的部分などの心身の働きです。
・「活動」とは、個人による課題や行為の遂行などの生活行為です。
・「参加」とは、家庭・社会へのかかわりや役割のことです。
<背景因子>
・「環境因子」は、生活を送っている物的な環境や社会的環境、人々の社会的態度による環境を構成する因子です。
・「個人因子」は、個人の生活歴や価値観、教育、職業、習慣などの背景要因を指します。健康状態(疾病やけがなど)は含まれません。
正答
幻聴を減らすための薬物療法は「心身機能・身体構造」の改善に焦点を当てているので、正しいです。
誤答
精神疾患について理解を深めるための心理教育は、精神疾患への正しい知識や情報を学ぶことで主体的に療養生活を営めるようにする「活動」です。
誤答
偏見を持たずに精神障害者を雇用する職場を増やす啓発活動は、「参加」にあたります。
誤答
高次脳機能障害の人にも使い方が分かりやすい道具の開発研究は、「環境因子」です。
誤答
認知症の人が生活しやすいグループホームの在り方の研究は、「環境因子」です。
参考になった数17
この解説の修正を提案する
前の問題(問93)へ
第20回(平成29年度) 問題一覧
次の問題(問95)へ