精神保健福祉士の過去問
第20回(平成29年度)
精神保健福祉相談援助の基盤 問108

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第20回(平成29年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉相談援助の基盤 問108 (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち、ソーシャルワーク理論とその代表的な人物として、正しいものを1つ選びなさい。
  • ホリス( Hollis, F. )は、人間に共通の欲求充足を権利として認めることを説いた。
  • マイヤー( Meyer, C. H. )は、人と状況の両者の相互作用を重要であるとして、状況の中にある人間を中心概念として位置づけた。
  • トール( Towle, C. )は、機関には、特定の社会サービスを実施する特定の機能があり、それを手段として用いることがソーシャルワーカーの独自性であるとした。
  • ジャーメイン( Germain, C. B. )は、システム理論に生態学的な視点を導入して、「有機体」と「環境」との相互作用に焦点を合わせた。
  • アプテカー( Aptekar, H. H. )は、生態的システム論的視点を提唱し、人と環境が相互に関連し合っている視点を重視した。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

1.人間に共通の欲求充足を権利として認めることを説いたのは、トールです。

2.人と状況の両者の相互作用を重要であるとして、状況の中にある人間を中心概念として位置づけたのは、ホリスです。

3.機関には、特定の社会サービスを実施する特定の機能があり、それを手段として用いることがソーシャルワーカーの独自性であるとしたのは、アプテカーです。

4.ジャーメインは、システム理論に生態学的な視点を導入して、「有機体」と「環境」との相互作用に焦点を合わせました。

5.生態的システム論的視点を提唱し、人と環境が相互に関連し合っている視点を重視したのは、マイヤーです。

参考になった数43

02

正答は「4」です。

1. 設問の内容は、トール( Towle, C. )が『コモン・ヒューマンニーズ』で著したものです。

2. 状況の中の人間を中心概念とした心理社会的アプローチを唱えたのは『ケースワーク-心理社会療法』を著したホリス( Hollis, F. )です。

3. 設問の内容はアプテカーについての説明です。

4. 正解です。

5. 設問の内容はマイヤー( Meyer, C. H. )のエコシステム論です。

参考になった数10

03

正答【4】

1.誤答
人間に共通の欲求充足を権利として認めることを説いたのは、アメリカの公的扶助のケースワーク研究の代表的な人物である「トール」です。

2.誤答
人と状況の両者の相互作用を重要であるとして、状況の中にある人間を中心概念として位置づけたのは「ホリス」です。
ホリスは、アメリカにおけるケースワーク理論の主流の一つである診断主義アプローチに代表される、心理社会的アプローチを提唱した研究者です。

3.誤答
特定の社会サービスを実施する特定の機能があり、それを手段として用いることがソーシャルワーカーの独自性である主張したのは、『機能主義ケースワーク入門』の著者である「アプテカー」です。

4.正答
これは、ジャーメインによって提唱された「エコロジカル(生態学的)アプローチ」です。
システム理論に生態学的な視点を導入して、「有機体」と「環境」との相互作用に焦点を合わせました。

5.誤答
生態的システム論的視点を提唱し、人と環境が相互に関連し合っている視点を重視したのは、「マイヤー」です。

参考になった数8