精神保健福祉士の過去問
第20回(平成29年度)
精神保健福祉相談援助の基盤 問109

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問題

第20回(平成29年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉相談援助の基盤 問109 (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち、精神保健福祉士の行うマクロ領域のソーシャルワーク実践として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 退院後の地域生活定着を目指し、サービスの調整やサービス利用を支援する。
  • 地域に出向き、サービスに結び付いていない精神障害者を発見する。
  • 居住支援を通じて明らかになった政策的課題の解決に向けた提言を行う。
  • 就労を希望する精神障害者に面接を行い、願いや今後の課題を明らかにする。
  • 精神科デイケアで、相互作用を活用しながら個人の成長や課題解決を図る。

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この過去問の解説 (3件)

01

正答は「3」です。

精神保健福祉士のソーシャルワークはその影響範囲の大きさによってミクロ<メゾ<マクロに分類されます。
①ミクロ領域:個人の生活課題、個人的なグループへの支援などのケースワーク
②メゾ領域:大規模なグループや地域全体への支援、地域にある支援機関・組織の運営など
③マクロ領域:公的機関や政策への働きかけなど

1. 個別のケース支援なので、ミクロ領域のソーシャルワークです。

2. 地域での支援なのでメゾ領域でのソーシャルワークです。

3. 正解です。政策への提言なのでマクロ領域のソーシャルワークと言えます。

4. 個別のケース支援なので、ミクロ領域のソーシャルワークです。

5. 小規模なグループへの支援なので、ミクロ領域のソーシャルワークです。

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02

正解は3です。

1.個人に関する支援のため、ミクロ領域といえます。

2.地域における支援のため、メゾ領域といえます。

3. 政策的課題の解決に向けた提言を行っていることから、マクロ領域のソーシャルワーク実践といえます。

4.個人に関する支援のため、ミクロ領域といえます。

5.個人に関する支援のため、ミクロ領域といえます。

参考になった数4

03

正答【3】

ソーシャルワークの守備範囲は、マクロ領域からミクロ領域まで幅広いです。
マクロ領域とは、社会福祉や社会保障といった生活関連の制度などから社会、文化、国家、国際社会など非常に大きな範囲です。
これに対して、ミクロ領域とは、個人に対する領域です。

1.誤答
退院後の地域生活定着を目指し、サービスの調整やサービス利用を支援するのは「ミクロ領域」です。

2.誤答
地域に出向き、サービスに結び付いていない精神障害者を発見するのは、「ミクロ領域」です。
アウトリーチは個別支援であるため、マクロ領域ではありません。

3.正答
居住支援を通じて明らかになった政策的課題の解決に向けた提言は、個人を対象にしているものではなく、社会制度や国家などを対象としているため、「マクロ領域」となり、正答です。

4.誤答
就労を希望する精神障害者に面接を行い、願いや今後の課題を明らかにするのは、「ミクロ領域」です。

5.誤答
個人の成長や課題解決を図るのは、「ミクロ領域」です。

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