精神保健福祉士の過去問
第20回(平成29年度)
精神保健福祉相談援助の基盤 問112
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
第20回(平成29年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉相談援助の基盤 問112 (訂正依頼・報告はこちら)
病院で、新たに就労支援を目的としたデイケアを立ち上げることとなった。
C精神保健福祉士を主任とし、就労支援に関わる新たなスタッフが決まり、立ち上げのための会議を開いた。初めに、それぞれが情報共有を行い、次の段階では、ゴール設定とそれに伴う役割を確認し、SSTを中心としたプログラムが開始された。しかし、初回のプログラムが終了した際に、D看護師から、「この就労支援のSSTでは、就労場面での練習より先に生活面の改善から始めた方がよい。練習課題の設定について会議を開いてほしい」と要望があった。これを受けて、C精神保健福祉士は会議を開催することとした。
次のうち、この時点のチームビルディングの段階として、適切なものを1つ選びなさい。
C精神保健福祉士を主任とし、就労支援に関わる新たなスタッフが決まり、立ち上げのための会議を開いた。初めに、それぞれが情報共有を行い、次の段階では、ゴール設定とそれに伴う役割を確認し、SSTを中心としたプログラムが開始された。しかし、初回のプログラムが終了した際に、D看護師から、「この就労支援のSSTでは、就労場面での練習より先に生活面の改善から始めた方がよい。練習課題の設定について会議を開いてほしい」と要望があった。これを受けて、C精神保健福祉士は会議を開催することとした。
次のうち、この時点のチームビルディングの段階として、適切なものを1つ選びなさい。
- 形成段階
- 対立段階
- 規範形成段階
- 実践段階
- 離脱段階
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
B.W.タックマンのチームビルディングのモデル(タックマンモデル)についての問題です。タックマンによれば、チームは以下の5段階で成長します。
①形成段階(Forming):チーム結成したばかりで期待度が高いがまとまりがない時期
②対立段階(Storming):課題が出始め、意見の対立が起きる時期
③規範形成段階(Norming):メンバー同士の関係性が構築され、ルールが決まっていく時期
④実践段階(Performing):チームとして成立し、成果を上げる時期
⑤離脱段階(Adjourning):メンバーの方向性にずれが生じ始めるなど、チームの役割が終了する時期
設問の内容は、チームが形成された後に、新たな課題が発見され、チーム内でその解決を行おうと調整している時期なので、2の対立段階が正解です。
参考になった数46
この解説の修正を提案する
02
1.形成段階は、チーム立ち上げ当初の段階です。
2.対立段階は、チーム内で必要な葛藤が生じ、対立が起きる段階です。事例における看護師からの要望が該当します。
3.規範形成段階は、チームにおけるルールや関係性が形成されていく段階です。
4.実践段階は、チームが実践して機能し、その効果が発揮される段階です。
5.離脱段階は、チームの目標などが達成され、チームが解散に向かう段階です。
参考になった数11
この解説の修正を提案する
03
チームビルディング(チーム構築)とは、多種職のメンバーが主体的に能力や多様性を発揮しながら、「形成段階(形成期)→対立段階(混乱期)→規範形成段階(統一期)→実践段階(機能期)→離脱段階(散会期)」という順の過程をたどり、チームの目的や目標の達成に向かって一丸となるチーム構築を目指す取り組みです。タックマンモデルといわれています。
1.誤答
形成段階(形成期)とは、チーム結成当初でチームの機能や役割が共有されていない時期を指します。
事例では、立ち上げのための会議を開き、それぞれ情報を共有し、ゴール設定と役割を確認しています。形成段階はすでに過ぎている状態です。
2.正答
対立段階(混乱期)とは、目標に対する意見の食い違いや対立が生まれてくる時期です。
チームが、ゴール設定とそれに伴う役割を確認しながらプログラムが開始されましたが、メンバー間の考え方の相違やメンバーの職種などによってプログラムに対する対立が浮かびあがり、葛藤や矛盾が顕在化している時期なので、「対立段階(混乱期)」が適切です。
3.誤答
規範形成段階(統一期)とは、チームの目的や役割が共有され統一感が生まれる時期です。
事例では、まだ、前段階と考えられます。
4.誤答
実践段階(機能期)とは、結束力が生まれ、チームとして最も機能している時期です。
事例では、今後、目標に向けて多職種が一丸となって実践していく段階なので不適切です。
5.誤答
離脱段階(散会期)とは、目的達成や時間的制約によってチームが解散する時期です。
こちらも、この事例では不適切な段階です。
参考になった数9
この解説の修正を提案する
前の問題(問111)へ
第20回(平成29年度)問題一覧
次の問題(問113)へ