精神保健福祉士の過去問
第20回(平成29年度)
精神保健福祉に関する制度とサービス 問153

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問題

第20回(平成29年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉に関する制度とサービス 問153 (訂正依頼・報告はこちら)

次の事例を読んで、問題に答えなさい。

〔 事例 〕
Dさん( 52歳、男性 )は、高校卒業後に地元の印刷会社に就職したが、20歳代前半に、統合失調症を発症したことを契機に退職し、以後は入退院を繰り返していた。自宅では両親と三人で生活していた。5年前に父親を肺がんで亡くし、それからは、年老いた母親との二人暮らしが続いている。Dさんに、きょうだいはいない。
現在のDさんは、通院以外は自宅に籠りがちであるが、調子が良いときには、近所の図書館まで出掛けて読書をすることがある。これまで、75歳になる母親がDさんの身の回りの世話をしてきたが、先月、風呂場で転んでから歩行が不自由になり、家事をこなすことが難しくなってきた。母親の状態を見兼ねたDさんは、自ら家事をしたり、時には母親の入浴を手伝ったりするようになった。
最近、町内に住むEさんが、Dさんと母親の生活の様子を気にかけて、時々家を訪れて声を掛けてくれるようになった。Eさんは、厚生労働大臣から委嘱されて、住民の立場に立って、相談に応じ助言を行う人である。Dさんが母親の介護で疲れないか心配し、何らかのサービスを利用してみてはどうかと声を掛けてくれた。

次のうち、Eさんの立場として、適切なものを1つ選びなさい。
  • 認知症サポーター
  • 福祉活動専門員
  • 精神保健福祉相談員
  • 民生委員
  • 行政相談委員

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この過去問の解説 (3件)

01

×1 . Dさん、母親とも認知症発症の問題はないようなので、不適当です。

×2 . 福祉活動専門員は、社会福祉協議会に置かれています。

×3 . 精神保健福祉相談員は、精神保健福祉センターや保健所に配置されているソーシャルワーカーです。

〇4 . 民生委員は、厚生労働大臣から嘱託されて、住民の立場に立って、相談に応じ助言を行う人です。

×5 . 行政相談委員は、行政相談委員法に基づき、総務大臣から委嘱されています。行政サービス等の相談等を無報酬で受けています。

参考になった数28

02

正解は、 です。

1 認知症サポーターとは、養成講座を受けるとなることができるものであり、厚生労働大臣から委嘱されるものではありません。

2 福祉活動専門員とは、基本的に社会福祉協議会の職員がなるものであり、厚生労働大臣から委嘱されるものではありません。

3 精神保健福祉相談員は、精神保健福祉センターや保健所に配置される精神保健福祉領域の専門職です。

4 問題文から、Eさんは、町内に住んでいること、厚生労働大臣から委嘱されていること、住民の立場に立って相談に応じ助言を行う人ということから、民生委員であることが読み取れます。

5 行政相談委員は、行政の仕組みや手続き等に関する相談を無報酬で受けます。総務大臣から委嘱されます。

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03

正解は4です。

「厚生労働大臣から委嘱されて、住民の立場に立って、相談に応じ助言を行う人」ということで、民生委員が適切です。

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