精神保健福祉士の過去問
第20回(平成29年度)
精神障害者の生活支援システム 問159
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問題
第20回(平成29年度) 精神保健福祉士国家試験 精神障害者の生活支援システム 問159 (訂正依頼・報告はこちら)
Gさんは、R市にあるグループ活動を紹介され、利用するようになった。この活動は、全ての活動内容や運営をメンバーとスタッフの協働で決定・実行するなど、メンバーとスタッフが対等な関係にあり、国際基準の認証を受けて運営されている。イラストが得意なGさんは、この活動を紹介する会報作りに参加するようになった。Gさんの温かみのあるイラストは、メンバーとスタッフだけでなく、会報を読んだ地域住民からも好評である。Gさんは、この活動を通して自信がつき、自らに社会的役割があることを実感している。
次のうち、このグループ活動として、適切なものを1つ選びなさい。
次のうち、このグループ活動として、適切なものを1つ選びなさい。
- IPS( Individual Placement and Support )モデル
- ピープルファースト運動
- 自立生活センター
- ソーシャルファーム
- クラブハウスモデル
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この過去問の解説 (3件)
01
× 2 . ピープルファースト運動は、知的障害をもつ当事者が、自分たちの問題を自分たちで、自分たちのために発言する、セルフ・アドヴォカシー(Self Advocacy)の団体です。Gさんのグループ活動とは目的が違います。
× 3 . 自立生活センターは、障害をもつ人が通常のアパートなどで独立した生活を営むために、障害者自ら(当事者)が中心となって各種のサポートを提供する民間機関です。
× 4 . ソーシャルファームは、公的な補助を事業の運営の拠り所とせず、通常の労働市場では就業が困難な人物の雇用を多数行う企業のことを指します。
〇 5 . クラブハウスモデルは、1940 年代のアメリカ・ニューヨークで始まった精神障害者の自助活動による相互支援を基盤にした活動です。「全ての活動内容や運営をメンバーとスタッフの協働で決定・実行するなど、メンバーとスタッフが対等な関係にあり、国際基準の認証を受けて運営されている」という条件に当てはまります。
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02
「全ての活動内容や運営をメンバーとスタッフの協働で決定・実行するなど、メンバーとスタッフが対等な関係にあり、国際基準の認証を受けて運営されている。」ということから、クラブハウスモデルが適切です。
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03
正解は、5 です。
1 IPSは、就労と職場定着支援を中心としたモデルのことです。問題文からは就労支援を行なっていることが読み取れませんので、不適切です。
2 ピープルファースト運動とは、知的障害を持つ当事者の自己権利擁護組織のことです。問題文からはそのような組織であることは読み取れませんので、不適切です。
3 自立生活センターとは、障害者のために障害者自らがさまざまなサポートを提供する民間機関のことです。問題文からはそのようなことは読み取れませんので、不適切です。
4 ソーシャルファームとは、就労困難な当事者が必要なサポートを受けて他の従業員と一緒に働く企業のことです。
5 適切です。メンバーとスタッフが対等な関係にあることやメンバーの自主性を大切にしているところに特徴があります。
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