精神保健福祉士の過去問
第21回(平成30年度)
人体の構造と機能及び疾病 問4

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問題

第21回(平成30年度) 精神保健福祉士国家試験 人体の構造と機能及び疾病 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

健康に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 一次予防とは、疾病の悪化を予防することである。
  • 日本の特定健康診査は、メタボリックシンドロームに着目した健康診査である。
  • 「健康日本21(第二次)」の基本的方向は、平均寿命の延伸である。
  • 現在、日本の死因の第1位は心疾患である。
  • WHOが提唱したヘルスプロモーションは、ヘルシンキ宣言において定義された。

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この過去問の解説 (3件)

01

健康は出題範囲が幅広く、解答が難しい分野です。

選択肢1. 一次予防とは、疾病の悪化を予防することである。

× 一次予防は、疾患になる前に未然に防ぎ、健康を維持する行為です。

選択肢2. 日本の特定健康診査は、メタボリックシンドロームに着目した健康診査である。

○ 一般的に「メタボ診療」と言われています。

選択肢3. 「健康日本21(第二次)」の基本的方向は、平均寿命の延伸である。

× 平均寿命ではなく、正しくは健康寿命です。

選択肢4. 現在、日本の死因の第1位は心疾患である。

× 現在、日本の死因1位は悪性新生物(ガン)で、2位は心疾患です。

選択肢5. WHOが提唱したヘルスプロモーションは、ヘルシンキ宣言において定義された。

× WHOのヘルスプロモーションはオタワ憲章において定義されています。

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02

正解は「日本の特定健康診査は、メタボリックシンドロームに着目した健康診査である。」です。

選択肢1. 一次予防とは、疾病の悪化を予防することである。

× 

一次予防とは、健康な人に対して、生活習慣の見直し、健康指導、予防接種などを通して病気の発生を防ぐことです。

設問は病気の早期発見、早期治療を施し、病気が重症化しないようにする二次予防の説明です。

選択肢2. 日本の特定健康診査は、メタボリックシンドロームに着目した健康診査である。

〇 

特定健康診査とは平成20年4月から施行された、40~74歳までのすべての被保険者に、メタボリックシンドローム該当者および予備軍を減らすことを目的とした健康診査です。

選択肢3. 「健康日本21(第二次)」の基本的方向は、平均寿命の延伸である。

× 

健康日本21とは、21世紀における日本に住むひとりひとりの健康を実現する国民健康づくり運動のことです。

現在超高齢社会に突入し、生活習慣病の予防、社会生活に必要な機能を維持できる健康づくりが進められており、基本方針のひとつとして健康寿命の延伸が掲げられています。

選択肢4. 現在、日本の死因の第1位は心疾患である。

× 

現在の日本人の死因の第一位は『悪性新生物(ガン)』です。続いて第二位が心疾患(心臓)、第三位が脳血管疾患となっています。

選択肢5. WHOが提唱したヘルスプロモーションは、ヘルシンキ宣言において定義された。

× 

ヘルスプロモーションとは、WHO(世界保健機関)が1986年のオタワ憲章で提唱し、2005年バンコク憲章で再提唱された、人々の健康の維持、増進のための活動・戦略のことです。

ヘルシンキ宣言とは世界医師会により作成された人体実験に関する倫理的原則のことです。

参考になった数17

03

正解は「日本の特定健康診査は、メタボリックシンドロームに着目した健康診査である。」です。

選択肢1. 一次予防とは、疾病の悪化を予防することである。

×

一次予防とは、病にかからないように施す予防のことであるため

不適となります。

選択肢2. 日本の特定健康診査は、メタボリックシンドロームに着目した健康診査である。

問題文の通りです。

選択肢3. 「健康日本21(第二次)」の基本的方向は、平均寿命の延伸である。

×

平均寿命の延伸ではなく、

健康寿命の延伸を目的としているため不適となります。

選択肢4. 現在、日本の死因の第1位は心疾患である。

×

死因の一位は悪性新生物(ガン)であるため不適となります。

心疾患は二位となっています。

選択肢5. WHOが提唱したヘルスプロモーションは、ヘルシンキ宣言において定義された。

×

ヘルスプロモーションは1986年のオタワ憲章で定義されたため

不適となります。

参考になった数5