精神保健福祉士の過去問
第21回(平成30年度)
人体の構造と機能及び疾病 問7

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問題

第21回(平成30年度) 精神保健福祉士国家試験 人体の構造と機能及び疾病 問7 (訂正依頼・報告はこちら)

精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM−5)における「神経性やせ症/神経性無食欲症」の診断基準に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • はっきりと確認できるストレス因がある。
  • 体重は標準体重以上である。
  • 対人恐怖がある。
  • やせることに対する恐怖がある。
  • 過食を生じるタイプもある。

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この過去問の解説 (3件)

01

DSM−5による摂食障害についての問題です。

1× ストレスが原因の一つと考えられますが、はっきり確認することは困難です。

2× 体重は標準体重「以上」でなく、正しくは「以下」です。

3× 対人ではなく、体重増加や肥満に恐怖があります。

4× 痩せることではなく、体重増加や肥満に対する恐怖があります。

5○ 過食のみ生じる「過食性障害」があります。

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02

1.× 
発症前に多くの患者が心理的社会的ストレスを抱えていますが、その原因は患者によって様々です。

2.× 
体重は正常下位をさらに下回って痩せていることが特徴です。成人ではBMIが15kg/m2になると最重度と言われています。

3.× 
対人恐怖症は原因の一つとしてはありますが、典型的対人恐怖症の場合、赤面恐怖、視線恐怖などの症状が当てはまるため、摂食障害患者が必ずしも対人恐怖症であるわけではありません。

4.× 
太ることへの恐怖から極端なダイエットを行い、痩せたことへの達成感を覚え、再び繰り返してしまいます。

5.〇 
過度に痩せようとして、その反動で過食が起こるタイプもあります。

参考になった数7

03

1:×
ストレス因は診断基準に含まれていないため、
不適となります。

2:×
神経性やせ症/神経性無食欲症では、
体重が標準体重の85%未満であることが診断基準の一つ(ICD10)になっているため、不適となります。

3:×
対人恐怖の有無は診断基準に含まれていないため、
不適となります。

4:×
体重増加に対する恐怖心があることが診断基準の一つ(DSM5)になっているため、不適となります。

5:○
問題文の通りです。

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