精神保健福祉士の過去問
第21回(平成30年度)
社会理論と社会システム 問17

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問題

第21回(平成30年度) 精神保健福祉士国家試験 社会理論と社会システム 問17 (訂正依頼・報告はこちら)

近代社会の特質の一つとして、出自や性別などの属性ではなく個人の教育達成や職業選択によって、流動的に社会移動するようになることが指摘できる。このことを示す用語として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 民主主義
  • 業績主義
  • 産業化
  • 合理化
  • 機能分化

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この過去問の解説 (3件)

01

問題文の「社会移動」とは、ある社会の中で、個人の社会的地位が変化する事です。
もし知らなくても解答が十分推測できるので、よく読んで答えましょう。

1× 民主主義は国民一人一人が主権を持ち、政府をコントロールする仕組みです。

2○ 業績主義とは、属性主義ではなく、個人の教育達成や職業選択のように、自分が頑張った結果を評価する考え方です。

3× 産業化とは一般的に産業構造が農業から工業中心に変化することを指します。

4× 合理化とは生活世界を形式化して、
人間や自然も計算可能・予測可能なものに変化させることです。
マックス・ウェーバーが近代社会を合理化と捉えています。

5× 機能分化とは社会学者ルーマンが注目した社会的分化のシステムです。
ルーマンは近代社会を政治、経済、科学、法、教育、宗教、家族などの機能に、
分化した仕組みと捉えています。

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02

1.× 
民主主義は『みんなのことをみんなで話し合う』という意味を持ち、この民主主義の考えをもとに、国・都道府県・市町村が政治を行っています。

2.〇 
もともとは生まれた身分によって地位が決まっていた前近代社会と異なり、個人の能力や業績が評価されて社会的な地位が決まるという『業績主義』が、近代社会の特色と言えます。

3.× 
産業化とは、農業や伝統的な社会が、工業生産を中心に社会へ移行することを意味します。

4.× 
合理化とは、企業などの団体が設備・技術を刷新し、管理体制や組織を再編集することです。

5.× 
機能分化とは医療機関の役割分担のことであり、急性期にある患者を回復期や慢性期などに分化をして隔たりをなくし、スムーズにサービス提供を進めることです。

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03

1:×
政治の形態を表す語であり、問題文にそぐわないため不適となります。

2:○
その通りです。

3:×
社会移行の段階を表す語であり、問題文にそぐわないため不適となります。

4:×
防衛機制の一つを表す語であり、問題文にそぐわないため不適となります。

5:×
社会システムを表す語であり、問題文にそぐわないため不適となります。

参考になった数4