精神保健福祉士の過去問
第21回(平成30年度)
現代社会と福祉 問28

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問題

第21回(平成30年度) 精神保健福祉士国家試験 現代社会と福祉 問28 (訂正依頼・報告はこちら)

日本における性同一性障害や性的指向・性自認に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
(注)LGBTとは、(Lesbian、Gay、Bisexual、Transgender)の頭字語である。
  • 法務省の「性的指向及び性自認を理由とする偏見や差別をなくしましょう」という啓発活動では、LGBTという表現は使われていない。
  • 文部科学省の「いじめの防止等のための基本的な方針」(2017年(平成29年)改定)には、性的指向・性自認に係る児童生徒への対応が盛り込まれている。
  • 性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律により、本人の自己申告で性別の取扱いの変更が認められるようになった。
  • 性的指向・性自認への理解を求める取組は、地域共生社会の実現という政策課題には当てはまらない。
  • 同性婚のための手続が民法に規定されている。

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この過去問の解説 (3件)

01

時事ニュースで目にする話題が取り上げられています。

1× LGBTの表現を用いて、詳しく説明しています。

2○ いじめを受けた・行った児童生徒に対して、
支援・指導対応が明記されています。

3× 性別の取扱いの変更には、家庭裁判所に申し立てをしなければなりません。
申し立てには、性同一性障害者であること、20歳以上であることなど条件を満たす必要があります。

4× LGBTという理由でいじめや差別を受けるなど
社会的排除が見られています。
これを政策として解消することは、地域共生社会の実現につながります。

5× 同性婚は民法では認められていません。
その中で、2015年、渋谷区は同性婚を認める証明書を発行する条例を可決しニュースになりました。

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02

1.× 法務省の啓発運動ではLGBTの表現が使われています。性的思考や性自認を理由とする差別をなくすには、異性愛などに対する社会の意識を見直す必要があるとしています。

2.〇 文部科学省の『いじめの防止のための基本的な方針(2017)』には、性同一性障害や性的思考・性自認にかかる児童生徒に対するいじめを防止するため、教職員の正しい理解と、学校として必要な対応について周知するとしています。

3.× 性同一性障害のうち特定の条件を満たすものについては、家庭裁判所の審判により、法令上の性別の取り扱いと戸籍上の性別記載を変更できるとしています。

4.× 性的思考・性認識に対する正しい理解を求めるとともに、すべての人々が地域、暮らし、生きがいを共に創り高め合う地域共生社会を実現するとしています。

5.× 民法では、結婚が男女を前提として規定されているため同性婚ができないということが一般的となっています。

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03

1:×
啓発活動の中でLGBTという言葉は使われています。
選択肢は不適となります。

2:○
選択肢の通りです。

3:×
自己申告だけではなく、年齢や婚姻要件、外見的要件など複数の条件のクリアが必要となります。
よって選択肢は不適となります。

4:×
当てはまるため、選択肢は不適となります。

5:×
日本での同性婚はまだ認められておらず、したがって法に規定された手続きはないため、
不適となります。

参考になった数5