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精神保健福祉士の過去問 第21回(平成30年度) 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問143

問題

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次の事例を読んで、問題について答えなさい。

〔事例〕
X地域活動支援センター(Ⅰ型)(以下「センター」という。)は、近隣のR市中学校より中学2年生を対象とした福祉教育の依頼を受けた。「総合的な学習の時間で精神障害を取り上げたい。生徒がメンタルヘルスを考えるとともに、地域共生について学ぶ機会になってほしい」という。センターに勤務するK精神保健福祉士は、以前、センターの利用者に、「もっと早い段階で病気のことを知っていればよかった」と言われたことを思い出し、改めてセンターに期待される役割を考えた。

依頼を受けたK精神保健福祉士は、中学校教諭、センター利用者、民生委員、同僚の精神保健福祉士たちと共同検討会を行い、授業の目的や内容について協議を始めた。授業で取り上げる精神疾患の種類や知ってほしい社会資源を検討していた時、センターの利用者から、「病気やサービスの説明だけで生徒がこころの健康を考えたり、障害のある人と一緒に生きていけるような地域をつくれるだろうか。講義だけでいいのでしょうか?」との意見が出された。そこでK精神保健福祉士は次のように発言した。

検討会を重ねるうちに、それぞれの思いや願いを率直に語る雰囲気ができ、各々の立場での考え方を共有していった。生徒たちのメンタルヘルス、地域での精神障害者の生活、感じる偏見などの話題を通して授業の目的や内容が明確になり、案がまとまった。授業のテーマは、「誰かに相談することは自分と大切な人を守る」とし、内容はプログラム1としてメンタルヘルスや当事者体験の講義、プログラム2として交流体験型学習と決定した。(※3)
授業実施後、生徒たちから、「誰もが一日一日を一生懸命生きていることが分かった」、「自分と周りの人を大切にして行動したい」などの感想が寄せられた。また教諭より、「当事者の方と交流して、地域で共に生きることを生徒たちが考える機会になった」とコメントがあった。その後、K精神保健福祉士は授業についての報告書をまとめ、この取組を他でも展開していけるよう教育委員会に働き掛けを行っている。

次の記述のうち、プログラム2の内容(※3)として、最も適切なものを1つ選びなさい。
   1 .
生徒がセンター利用者の体験談を聞いて感想文を書く。
   2 .
センター利用者が生徒にボランティアの依頼をする。
   3 .
生徒がセンター利用者の作成した精神疾患のクイズに答える。
   4 .
生徒が疑似体験ツールを用いて統合失調症の疑似体験をする。
   5 .
センター利用者と生徒が精神的不調に気付いた時のロールプレイをする。
( 第21回(平成30年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問143 )
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この過去問の解説 (3件)

32
正解は5です。

1.センターの利用者の話を聞いた生徒の感想を利用者に伝えることは重要ですが、交流体験型学習とは言えません。プログラム1で行われるのであれば適切と言えます。

2.生徒たちがボランティアをすることは、交流になりえますが、センター利用者から依頼するのではなく、施設長などを通して依頼する方が適切です。また、依頼するだけではプログラムの目的にはそぐわないと考えられます。

3.精神疾患に関するクイズに答えることは、知識の確認や定着には有効と考えられますが、交流体験型学習とは言えません。また、センター利用者の「講義だけで地域共生が実現できるか」という疑問を解決することも、クイズだけでは難しいと言えます。

4.疑似体験をするだけでは、交流体験型学習とは言えません。また、「誰かに相談することは自分と大切な人を守る」というテーマに沿っているとも言えません。

5.センター利用者と生徒でロールプレイングをすることは、交流体験型学習と言えます。また、「誰かに相談することは自分と大切な人を守る」というテーマに沿っています。センター利用者は精神的不調に気づいたときにどのように伝えるかの練習になり、生徒側もどのように対処するべきか学ぶことができます。

付箋メモを残すことが出来ます。
8
正解は5です。
ロールプレイは、その場所での生徒と利用者とのやり取りが反映されるプログラムであり、また生徒が実際に福祉教育のニーズに基づいた内容を体験することもできる、交流型体験型学習といえます。

1. 生徒がセンター利用者の体験談を聞いて感想文を書くという方法では、感想文を受けてセンター利用者が反応を返すという事が難しいため、交流型体験学習とは言えません。

2. 生徒にボランティアの依頼がなされても、それが実際に実現し、また交流になりうるとは限りません。

3. クイズに答えることは、体験学習といえますが、生徒と利用者との当日のやり取りが、事前に問題が考えられているクイズに反映されることは少ないといえ、現場での交流の要素が低い方法であるといえます。

4. 疑似体験は、有用な体験学習といえますが、利用者との交流の要素はないといえます。

7

正解は、 です。

1 利用者の体験談を聞いて感想文を書くだけでは、交流体験型学習とは言えないため、不適切です。

2 実際にボランティアをして交流することまで進むと良いですが、ここではボランティアの依頼をするということを問われています。交流体験型学習とは言えないため、不適切です。

3 利用者が作成したクイズに答えるだけでは、交流体験型学習とは言えないため、不適切です。

4 疑似体験ツールを用いて疑似体験をするだけでは、交流体験型学習とは言えないため、不適切です。

5 利用者と生徒が実際に会って、ロールプレイを通して交流や体験を行なっていますので適切です。

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