精神保健福祉士の過去問
第22回(令和元年度)
精神保健福祉相談援助の基盤 問109
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問題
第22回(令和元年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉相談援助の基盤 問109 (訂正依頼・報告はこちら)
対人援助領域におけるレジリエンス(resilience)に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
- 生活経験の乏しさから発する、日常生活を送る上での技術の不十分さをいう。
- 精神疾患の病因モデルによる、人が持っている脆弱性をいう。
- 精神科医療において、治療を行っても症状が改善しない状態をいう。
- 人に潜在的に備わっている、逆境から復元できる力のことをいう。
- 利用者が社会参加する際に、障害となる全てのものを取り除くことをいう。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.×
生活経験の少なさから起こる、日常生活を送る上での技術の不十分さのことではありません。
2.×
精神疾患の病因モデルによる、人が持っている脆弱性(脆い性質、性格)のことではありません。
「ストレス-脆弱性」理論があり、環境由来のストレスと個体側の反応性、脆弱性との関係で、精神的破綻が生じるかどうかが決まるという考え方のことです。ストレスが非常に強ければ、個体側の脆弱性が小さくても精神障害が起こるし、逆に脆弱性が大きければ、ストレスが小さくても破綻が生じます。そのため、精神障害を考える場合、あらゆる場合にストレスと脆弱性との両方を視野に入れて考えなければならないとされています。
3.×
精神科医療において、治療を行っても症状が改善しない状態のことではありません。
症状が改善しないことではなく、その症状に対してクライエントと一緒に付き合っていこうとする気持ちが大切です。
4.○
人に潜在的に備わっている、逆境から復元できる力のことを、レジリエンス(resilience)と言います。
5.×
利用者が社会参加する際に、障害となる全てのものを取り除くことは、バリアフリーの意味に類似します。
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02
レジリエンス(resilience)は、英語では「はねかえり、とびかえり」という意味です。
心理学では「回復力」などという意味で使われます。
1→生活経験の乏しさから発する、日常生活を送る上での技術の不十分さという意味ではありません。
2→精神疾患の病因モデルによる、人が持っている脆弱性は「ストレス」ともいいます。
3→ 精神科医療において、治療を行っても症状が改善しない状態のことではありません。
4→人に潜在的に備わっている、逆境から復元できる力のことをいいます。
5→利用者が社会参加する際に、障害となる全てのものを取り除くことではありません。
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03
1.日常生活を送る上での技術の不十分さではなく、ソーシャルスキルの不足をさします。
2.精神疾患の病因モデルは脆弱性モデルといい、精神障害の病因において個体に備わっている脆弱性を想定するものです。
3.症状が改善しない状態ではなく、精神的な回復力のことです。
4.人に潜在的に備わっている、逆境から復元できる力のことをいいます。
5 .利用者が社会参加する際に、障害となる全てのものを取り除くことは、障害(バリア)を除外(フリー)することからバリアフリーという言葉がつかわれました。
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