精神保健福祉士の過去問
第23回(令和2年度)
精神保健の課題と支援 問94
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問題
第23回(令和2年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健の課題と支援 問94 (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述のうち、厚生労働省の「健康づくりのための睡眠指針2014」に示されている内容として、正しいものを2つ選びなさい。
- うつ病に伴う不眠症状では、睡眠による休養感の欠如が最も特徴的である。
- 成人してから加齢するにつれて夜間の睡眠時間が増加する。
- 蓄積された睡眠不足に伴う作業能率は「寝だめ」で十分回復する。
- 睡眠薬代わりの寝酒は睡眠を悪くする。
- 眠くなくても、寝床に入る習慣をつける。
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この過去問の解説 (3件)
01
①○です。2番目に高い症状としては「入眠困難、中途覚醒、早期覚醒などの何らかの不眠症状が続く(50.6%)」です。
②×です。加齢により睡眠時間は減少していきます。高齢者は成人と比べて早寝早起きの傾向があります。加齢の影響により深い睡眠であるノンレム睡眠より浅い睡眠のレム睡眠が増加するためです。
③×寝溜めをする事はできません。不規則な睡眠不足では、インスリンの働きが悪くなる報告があります。
④○です。飲酒による睡眠はレム睡眠である事がほとんどですので、中途覚醒や早期覚醒が多いです。
⑤×です。「健康づくりのための睡眠指針2014」によると、「意図的に早く寝床に就くと、かえって寝つきが悪くなる」と示されています。
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02
正解は、 1 と 4 です。
1.〇
指針の第4条に、「うつ病になると 9 割近くの人が何らかの不眠症状を伴い、中でも睡眠による休養感の欠如は、最も特徴的な症状と考えられています。」と書かれてあります。
2.✕
指針の第5条に、「夜間に実際に眠ることのできる時間、つまり一晩の睡眠の量は、成人してからは加齢するにつれて徐々に減っていきます。」と書かれてあります。
3.✕
指針の第8条に、「勤労世代の疲労回復・能率アップに、毎日十分な睡眠を。 日中の眠気が睡眠不足のサイン 睡眠不足は結果的に仕事の能率を低下させる 睡眠不足が蓄積すると回復に時間がかかる 午後の短い昼寝で眠気をやり過ごし能率改善」と書かれてあります。寝だめで回復するとは書かれてありません。
4.〇
指針の第2条に、「睡眠薬代わりの寝酒は睡眠を悪くする」と書かれてあります。
5.✕
指針の第10条に、「眠くなってから寝床に入り、起きる時刻は遅らせない。」と書かれてあります。
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03
1、適切な内容です。うつ病に伴う不眠症状により、睡眠による休養感の欠如が現れた結果、頭痛などの体の不調にも繋がる事となると書かれています。
2、不適切です。加齢により徐々に夜間の睡眠時間は低下する傾向が見られるとされています。しかし、それに反して寝床にいる時間は高齢になると若者よりも増加する事が分かっています。
3、不適切です。必要以上に睡眠時間を取っても睡眠不足に伴う作業能率が回復する訳ではなく、健康になる訳でもありません。睡眠不足に伴う作業能率の低下が見られた時は、午後の早い時間に30分程度昼寝をする事が効果的であるとされています。
4、適切な内容です。寝酒は睡眠の質の低下を招き、さらに生活習慣病の発症リスクを高めるなど、二次的な被害の発生に繋がる危険性があると書かれています。
5、不適切です。眠くない時は、眠くなってから寝床に入り、起きる時間を遅らせないという遅寝・早起きの習慣をつける事を推奨しています。眠いからといって早く寝床に入ると、さらに眠りが浅くなるため、推奨していません。
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