精神保健福祉士の過去問
第23回(令和2年度)
精神保健福祉相談援助の基盤 問110

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問題

第23回(令和2年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉相談援助の基盤 問110 (訂正依頼・報告はこちら)

精神障害者の権利擁護に関する次の記述のうち、適切なものを2つ選びなさい。
  • インフォームドコンセントとは、必要だと考えられる治療や検査の方法について、十分な説明をすることである。
  • リーガルアドボカシーとは、障害者自らが、法的な面から権利を主張する活動のことである。
  • 援助の記録は、事実の経過や根拠を証明する資料として、権利擁護に貢献するものである。
  • ピアアドボカシーとは、地域の中で障害者が当たり前の生活を営めるように、市民参画型の活動を展開することである。
  • 合理的配慮とは、障害者が他の者と平等に全ての人権や基本的自由を享有するための、必要かつ適当な変更や調整のことである。

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題を解くには「権利擁護」について、理解する必要があります。精神保健福祉及び社会福祉士の共通科目においても、この権利擁護の関する問題は出題される確率が高いため、きちんと覚えて試験に臨む事で、点を取りやすくなります。

1.×です。インフォームドコンセントとは、医師からの医療行為等の説明を受けた後、患者が理解・同意し、自発的に承諾をする事です。また、インフォームドコンセントが初めて示されたのは、「ヘルシンキ」宣言です。

2.×です。リーガルアドボカシーとは、弁護士等の法的な手段を用いた活動です。

3. ○です。援助の記録には、設問に記された効果があります。

4.×です。ピアアドボカシーとは、同じ問題や悩みを抱える人が集まり、お互いのニードを代弁する活動を指します。

5. ○です。設問以外の内容としては、障害者が働いていく上での支障を改善するしていく措置も含まれます。

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02

1、不適切です。インフォームドコンセントは「説明と同意」と訳されます。医師など医療専門職が、治療内容や治療方針などを患者に説明し、それを患者自身が十分理解し同意を得た上でその治療を受ける事を指します。

2、不適切です。リーガルアドボカシーとは、弁護士など法律の専門家が、法律に基づきクライエントの権利を守る活動の事を指します。

3、適切な内容です。相談援助において、記録はその支援内容を証明するための重要な根拠となるものであり、権利擁護においてもそれは同様であると言えます。

4、不適切です。ピアアドボカシーとは、同じ悩みを持つ仲間同士が、お互いのニードを代弁し権利擁護を行う事を言います。

5、適切な内容です。

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03

正解は、 3 と 5 です。

1.✕

インフォームドコンセントは、「説明と同意」と言われています。選択肢では、説明については書かれてありますが、同意について書かれていません。

2.✕

選択肢は、セルフアドボカシーの説明です。リーガルアドボカシーは、弁護士などの法律家がアドボカシー活動を行うことを言います。

3.〇

選択肢の通りです。

4.✕

選択肢は、ノーマライゼーションの理念について書かれています。ピアアドボカシーは、当事者同士による権利擁護を目的にします。

5.〇

選択肢の通りです。

参考になった数5