精神保健福祉士の過去問
第23回(令和2年度)
精神保健福祉相談援助の基盤 問112

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問題

第23回(令和2年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉相談援助の基盤 問112 (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち、マルチディシプリナリ・モデルの説明として、正しいものを1つ選びなさい。
  • 専門職はあらかじめ決められた役割をこなす。
  • 各職種の役割はおおむね固定的であるものの、一部流動することもある。
  • 多職種間で役割固定がなく、横断的な支援を行う。
  • 各職種の専門性を基に活発に意見交換する。
  • 専門職間に階層性がなく、相互作用性は大きい。

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この過去問の解説 (3件)

01

マルチディシプリナリーモデルは共通科目である「保健医療サービス」にも出題される可能性があります。理解しておく事で、両科目で点を取れる可能性が上がるため、きちんとおさえていきましょう。他にも多職種チームのモデルがありますので、他のモデルも理解していく事で、さらに点が取りやすくなります。

選択肢1. 専門職はあらかじめ決められた役割をこなす。

○です。医師の指示の下、各専門職が患者のための業務を並行して行っていきます。

他にも、階層性があり、他職種間の連携が弱いことが挙げられます。

選択肢2. 各職種の役割はおおむね固定的であるものの、一部流動することもある。

×です。患者や家族のニーズを中心とし、各専門職が専門的な立場からの意見を述べ合う事や目標をすり合わせる等をして方針を決めていくことをインターディシプリナリーモデルと言います。

選択肢3. 多職種間で役割固定がなく、横断的な支援を行う。

×です。他職種間の連携が前提である事や各専門職が分野を超え、役割の交代や開放を可能にしていくモデルをトランスディシプリナリーモデルと言います。

選択肢4. 各職種の専門性を基に活発に意見交換する。

×です。この設問はインターディシプリナリーモデルに関する記述です。

選択肢5. 専門職間に階層性がなく、相互作用性は大きい。

×です。この設問はトランスディシプリナリーモデルに関する記述です。

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02

正解は、 「専門職はあらかじめ決められた役割をこなす。」 です。

選択肢1. 専門職はあらかじめ決められた役割をこなす。

選択肢の通りです。各専門職がいるチーム内で固定的な役割がある連携モデルです。

選択肢2. 各職種の役割はおおむね固定的であるものの、一部流動することもある。

選択肢は、インターディシプリナリ・モデルの説明です。このモデルは役割が固定的になったり、流動的になったりします。

選択肢3. 多職種間で役割固定がなく、横断的な支援を行う。

選択肢は、トランスディシプリナリ・モデルの説明です。このモデルは、包括型地域生活支援プログラム(ACT)などでも行われています。

選択肢4. 各職種の専門性を基に活発に意見交換する。

選択肢は、インターディシプリナリ・モデルの説明です。

選択肢5. 専門職間に階層性がなく、相互作用性は大きい。

選択肢は、トランスディシプリナリ・モデルの説明です。

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03

正解は 「専門職はあらかじめ決められた役割をこなす。」 です。

選択肢1. 専門職はあらかじめ決められた役割をこなす。

適切な内容です。

選択肢2. 各職種の役割はおおむね固定的であるものの、一部流動することもある。

不適切です。マルチディシプリナリ・モデルにおいては各職種がその専門性に基づいた役割を担う事となり、その役割は他の職種に流動する事はありません。選択肢の内容は「インターディシプリナリモデル」の説明となっています。

選択肢3. 多職種間で役割固定がなく、横断的な支援を行う。

不適切です。マルチディシプリナリ・モデルにおいては各職種で役割固定が見られ、職種同士で相互作用が発生しにくい事が特徴となります。選択肢の内容は「トランスディシプリナリモデル」の説明となっています。

選択肢4. 各職種の専門性を基に活発に意見交換する。

不適切です。選択肢の内容は「インターディシプリナリモデル」の内容となっています。

選択肢5. 専門職間に階層性がなく、相互作用性は大きい。

不適切です。選択肢の内容は「トランスディシプリナリモデル」の内容となっています。

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