精神保健福祉士の過去問
第24回(令和3年度)
精神保健の課題と支援 問94
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問題
第24回(令和3年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健の課題と支援 問94 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、ライフイベントとストレスとの相関に関する「社会的再適応評価尺度(Social Readjustment Rating Scale)」の開発者として、正しいものを1つ選びなさい。
- セリエ(Selye, H.)
- フロイト(Freud, S.)
- ホームズ(Holmes, T.)
- エリクソン(Erikson, E.)
- キューブラー・ロス(Kübler-Ross, E.)
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この過去問の解説 (3件)
01
1、✕ セリエは人が外部からストレスを受けた際にそのストレス刺激に対応するために一定の反応が出るという事を発見し、ストレス学説を提唱しました。
2、✕ フロイトは病気を治療するため、患者である人の心に注目しました。それを研究し体系化された「精神分析学」を創設しました。
3、〇 ホームズが開発した社会的再適応評価尺度とは、様々なライフイベントにおいて人にかかるストレス度合いを点数化したものとなります。その点数が高いほど、その対象者が受けているストレスが高い事を意味し、病気などの発症率が高まると言われています。
4、✕ エリクソンは心理社会的発達理論を提唱しました。心理社会的発達理論は、人が誕生してから死ぬまでの間にどのように発達するかを体系化したものであり、その発達段階は8段階に分けられています。
5、✕ キューブラー・ロスは人間が死に直面した際、その受容過程を「否認と孤立」→「怒り」→「取引」→「抑うつ」→「受容」の5段階に分けて考えて表し、「死の受容モデル」を示しました。
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02
正解は 3 です。
各選択肢については以下の通りです。
1.セリエは、「ストレス」という言葉を初めて用いたカナダの生理学者です。
セリエはストレスとストレッサーを初めて定義し、ストレス学説を提唱しました。
2.フロイトは、オーストリアの心理学者で、精神科医です。
精神分析学の創始者として知られています。
3.ホームズの開発した「社会的再適応評価尺度」はストレス測定法の1つであり、ライフイベント法とも呼ばれます。
結婚に対するストレス度を50点とし、それを基準に0~100点の範囲でストレスに対して再適応に要するエネルギー量を評価するものです。
4.エリクソンは、アメリカの発達心理学者で、精神分析家です。
心理社会的発達理論の提唱者です。
5.キューブラー・ロスは、アメリカの精神科医です。
死を受容するまでのプロセスを5段階でモデル化して示しました。
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03
正解は、3 です。
1 不適切です。
セリエは、「ストレス」について提唱しました。
2 不適切です。
フロイトは、精神分析学の創始者として有名です。
3 適切です。
アメリカのホームズらが「社会的最適応評価尺度」を開発しました。
4 不適切です。
エリクソンは、心理社会的発達理論を提唱しました。
5 不適切です。
キューブラー・ロスは、死の受容過程を提唱し、「死ぬ瞬間」の著者として知られています。
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