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精神保健福祉士の過去問 第24回(令和3年度) 精神保健福祉相談援助の基盤 問110

問題

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就労移行支援事業を利用していたFさんは、運送会社の配送準備業務に従事し3週間が経過した。ある日、仕事帰りに事業所に立ち寄り、担当であるG精神保健福祉士に、「ミスしないようにと考えすぎなのか緊張が続き、疲れが取れません。これからも頑張っていきますが、紙に書いて丁寧に指示するという就職前の約束が実行されないので、困っています」と話した。G精神保健福祉士は話を整理し、「私の方から人事担当者に改めて話します」と答えた。
次のうち、G精神保健福祉士の対応の基となる考え方として、適切なものを1つ選びなさい。
   1 .
社会モデル
   2 .
クラブハウスモデル
   3 .
社会的目標モデル
   4 .
医療モデル
   5 .
相互作用モデル
( 第24回(令和3年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉相談援助の基盤 問110 )
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この過去問の解説 (3件)

31

1、〇 社会モデルは障がいが作り出される原因は個人の心身機能の問題だけではなく、社会(生活環境等)にも原因があると捉える考え方の事を言います。また、障がいによって生じる生活のしづらさ(社会的障壁)を解消する責務は社会にあると考え、社会に変容を働きかけていく方法の事を言います。

本事例において、G精神保健福祉士は運送会社の人事担当者に働きかけを行おうとしており、Fさんの周りの社会に働きかけていると言えます。

2、✕ クラブハウスモデルは、障がいがあり入院していた人などが退院後に仲間と一緒に集まれる場所(クラブハウス)の運営を維持するために必要な仕事を、当事者である自分達がスタッフと協力して行う事を言います。当事者自身が相互で協力・支援を行う事で、障がいによって失われた自信や能力を取り戻す事に繋げられます。

本事例でFさんは運送会社の配送準備業務に従事しているとされており、障がいのある方が集まる場所で働いている描写はありません。クラブハウスモデルにおいては当事者同士が支えあう相互作用による効果が期待される物であり、本事例には当てはまりません。

3、✕ 社会的目標モデルは、ソーシャルワーカーがクライエントに対して意図的なグループ経験をさせ、個人の能力を高める事によって様々な問題に対処できるよう援助する事を言います。

本事例においてはFさんが仕事でミスをしてしまう原因は就労前に約束された、紙に書いて指示を出すという内容が履行されていない事が原因と考えており、G精神保健福祉士も人事担当者に働きかけようとしています。Fさん自身の能力を高めるような援助を行う描写は見られないため、本事例に当てはまる考え方とは言えません。

4、✕ 医療モデルとは、障がいを個人の心身機能により発生する事柄である個人的な問題と捉え、個人の心身機能を改善(治療)する事で生活のしづらさの解消が出来るという考え方を言います。

G精神保健福祉士がFさんのミスの原因を、Fさんの心身機能障によるものとしている描写は見られておらず、本事例に当てはまる考え方とは言えません。

5、✕ 相互作用モデルとは、ソーシャルワーカーが個人と社会が相互に助け合う存在であると認識し、双方が主体となってお互いにとって利益が得られるような相互作用を活用できるよう働きかける事を言います。

G精神保健福祉士は運送会社の人事担当者へ働きかける描写があり、Fさんに対して行動変容等を求めている描写はありませんので、本事例に当てはまる考え方とは言えません。

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6

正解は 1 です。

各選択肢については以下の通りです。

1.記載の通りです。

社会モデルでは、障害は個人の心身の障害と社会的障壁がどちらも作用することで生まれると考えます。

今回の事例においては、Fさんの困り感を解決するためにFさんの周囲(社会)に働きかけようとする様子が見られます。

2.クラブハウスモデルとは、精神障害者の自助と相互支援の当事者型の活動を特徴とします。

当事者同士で助け合いながら仕事をこなしたりなにかをやりとげたりすることで能力の回復や自信を取り戻すことを狙いとしています。

今回の事例にこのモデルは当てはまりません。

3.社会的目標モデルには、グループでの経験を通じて社会的責任について理解したり基本的な行動様式を身につけたりすることで、社会的適応という目標に向けてトレーニングをしていくという概念が含まれます。

今回の事例にこのモデルは当てはまりません。

4.医療モデルには、障害を治療やリハビリにより克服していくという考え方が含まれています。

今回の事例においては、Fさん自身の障害そのものに対処しようとしている描写は見られないためこのモデルは当てはまりません。

5.相互作用モデルでは、ワーカーが間に入ることで個人と社会がお互いに変化し助け合っていけるように援助するという考え方がもとになっています。

今回の事例においては、Fさんの変化を求める内容は見られないためこのモデルは当てはまりません。

2

正解は、 です。

1 適切です。

Fさんから「就職前の約束が実行されないので、困っています」と話があり、運送会社の人事担当者にG精神保健福祉士が働きかけようとしている場面です。

社会(運送会社)にFさんの困りごとを改善するように働きかけるということなので、「社会モデル」が適切です。

2 不適切です。

クラブハウスモデルとは、アメリカのニューヨークにおける当事者同士の助け合い活動を起源としています。問題では、障害を持つFさんと専門職であるG精神保健福祉士、運送会社との関係であり、当事者同士の活動は出てきません。

3 不適切です。

社会的目標モデルでは、社会に適応できるような生活を目標としています。問題では、G精神保健福祉士が運送会社に対して、Fさんの困りごとを解決しようとしているところですので、社会的目標モデルは関係ありません。

4 不適切です。

医療モデルでは、病気や障害を治療などによって改善することで、困りごとを解消しようとする考え方です。問題ではそのような記述はありません。

5 不適切です。

相互作用モデルでは、個人と社会がお互いに影響し合って良い関係を築けるように支援する考え方です。問題では、G精神保健福祉士が運送会社に対してのみ、働きかけようとしているところですので、不適切です。

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