精神保健福祉士の過去問
第24回(令和3年度)
精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問125
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問題
第24回(令和3年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問125 (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述のうち、発達障害のある学生に対して、キャンパスソーシャルワーカー(精神保健福祉士)が行う支援として、適切なものを1つ選びなさい。
- 履修登録の仕組みの理解が難しい場合、本人の代わりに履修登録をする。
- 計画的な課題提出が難しい場合、提出期限を変更するよう教員に依頼する。
- 書字障害がある場合、書き取りの練習を繰り返すように助言する。
- 授業中に照明がまぶしいと感じる場合、サングラスを使用できるように大学と調整する。
- 教員からの質問の意味が分からない場合、自分なりに解釈してよいと伝える。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は、4 です。
1 不適切です。
本人が履修登録できるように支援することは良いですが、「本人の代わりに履修登録をする」ということは不適切です。
2 不適切です。
本人と一緒にどのようにすれば提出期限までに課題提出ができるか考えることは良いですが、「提出期限を変更するように教員に依頼する」ことは不適切です。
3 不適切です。
書字障害があるからといって書き取りの練習が適切であるとは限りません。書字障害がある中で、どのようにすればキャンパス内で不都合なく授業が受けられるかなどを一緒に考えることの方が適切です。
4 適切です。
本人が障害を持っていても不都合なく授業が受けられるように調整しています。
5 不適切です。
自分なりに解釈することは本人のためにもなりません。教員に対し本人への配慮を求めることなどが支援として考えられます。
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02
正解は、 4 です。
合理的配慮とアドボカシーに関する問題です。
1.適切ではありません。
本人の代わりに履修登録をするのではなく、
本人が履修登録ができるように支援をしていくことが求められます。
本人の代わりにしてしまうことは、本人のできる力を奪いかねません。
2.適切ではありません。
提出期限を変更するのではなく、期限内に提出できるよう、
どのような支援ができるかを考えていく方が適切です。
3.適切ではありません。
書字障害は練習不足によって書き取りが難しくある訳ではないため、
練習を助言するのは不適切です。
4.適切です。
発達障害は特性によって、感覚過敏のある方もいます。
視覚過敏がある場合は、サングラスを使用し、
落ちついて授業を受けられるよう、合理的配慮を求めましょう。
その旨を、学生の代わりに調整することも精神保健福祉士の業務の一つです。
5.適切ではありません。
自分なりに解釈するのではなく、意味を理解できるよう、
支援していくことが求められます。
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03
1、不適切です。履修登録の仕方が難しく、自力で行う事が困難であるならば、本人が自分の力で履修登録を行えるよう支援方法を考えるのがキャンパスソーシャルワーカーの役割です。本人に代わって全てを行う事は本人の持つ力を奪ってしまう事に繋がる可能性があります。
2、不適切です。計画的な課題提出が難しい場合、本人が提出期限を守れるよう実行手順を一緒に考える必要があります。その他の学生と提出期限をずらす事は合理的な配慮とは言えず、適切な対応とは言えません。
3、不適切です。書字障害は書き取りを繰り返し行って改善する物ではありません。書字障害と一言で言っても、個人個人で抱えている問題は異なるため、その問題に合わせた支援が必要となります。
4、適切な内容です。照明のまぶしさを感じ、授業を受ける事が困難である際にサングラスをかける事でそれが解消されるのであれば合理的な配慮であると言えます。授業をスムーズに受ける事が出来るよう環境調整を行う事はキャンパスソーシャルワーカーの役割の一つであると言えます。
5、不適切です。質問の意味が理解できない時は、自分なりに解釈しては教員の伝えたかった事を適切に汲み取る事が出来ない可能性が発生します。理解が難しい場合は教員に質問の内容を再確認するよう助言したり、担当教員に対して学生に伝わりやすい伝え方をしてもらうよう働きかける事などが必要であると考えられます。
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