精神保健福祉士の過去問
第24回(令和3年度)
精神障害者の生活支援システム 問162
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問題
第24回(令和3年度) 精神保健福祉士国家試験 精神障害者の生活支援システム 問162 (訂正依頼・報告はこちら)
次の事例を読んで、答えなさい。
〔事例〕
Aさん(30歳、男性)は、21歳の時に統合失調症と診断され、母親と二人で住む市内にあるX精神科病院に入院した。しばらくして症状はようやく落ち着いたが、母親は自宅への退院に難色を示し、他の退院後の受入先も確保できず退院の話は進まなかった。そのうちAさんの退院意欲が減退したこともあり、入院は長期化した。
Aさんは28歳の時、地域で生活する精神障害当事者と対話できるX精神科病院内のプログラムに参加した。そこでAさんは退院意欲が喚起され、病院のB精神保健福祉士に、「退院して自宅に戻りたい」と相談を持ちかけた。B精神保健福祉士は、Aさんとの面接に加えて母親との面接を設定した。面接で母親は、「病気のことがよく分からないし、また入院前の、あの大変な状況に戻っても対応できる自信がない」と語り、自宅への退院に後ろ向きであった。B精神保健福祉士は、家族を対象に専門家が実施するX精神科病院内の家族の感情表出に着目したプログラムへの参加を勧めた。(※1)
プログラムへの参加を通して、母親はAさんの自宅への退院に前向きになり、様々な人の支援を受けながらAさんは自宅へ退院した。しかし退院後間もなく、母親は体調を崩して1週間ほど入院となり、自宅でAさんの身の回りの世話をできる人がいなくなった。Aさんは生活能力の低下もあいまって心細さを強く訴えるようになったため、「障害者総合支援法」に規定される、短期間の入所により食事や入浴の提供などを行うサービスを利用することとした。(※2)
母親の退院後しばらくして、Aさんは自宅に戻った。B精神保健福祉士の勧めでY地域活動支援センターに通い、徐々に地域での生活を楽しむようになった。Y地域活動支援センターでは、米国で精神障害当事者が開発したリカバリーに向けたプログラムが行われていた。入院中に知り合ったCさんに誘われてAさんもそのプログラムに参加した。そこで、自分のこれからの人生を考えられるようになった。(※3)
(注)「障害者総合支援法」とは、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。
次の記述のうち、Aさんが利用したサービス(※2)の説明として、正しいものを1つ選びなさい。
〔事例〕
Aさん(30歳、男性)は、21歳の時に統合失調症と診断され、母親と二人で住む市内にあるX精神科病院に入院した。しばらくして症状はようやく落ち着いたが、母親は自宅への退院に難色を示し、他の退院後の受入先も確保できず退院の話は進まなかった。そのうちAさんの退院意欲が減退したこともあり、入院は長期化した。
Aさんは28歳の時、地域で生活する精神障害当事者と対話できるX精神科病院内のプログラムに参加した。そこでAさんは退院意欲が喚起され、病院のB精神保健福祉士に、「退院して自宅に戻りたい」と相談を持ちかけた。B精神保健福祉士は、Aさんとの面接に加えて母親との面接を設定した。面接で母親は、「病気のことがよく分からないし、また入院前の、あの大変な状況に戻っても対応できる自信がない」と語り、自宅への退院に後ろ向きであった。B精神保健福祉士は、家族を対象に専門家が実施するX精神科病院内の家族の感情表出に着目したプログラムへの参加を勧めた。(※1)
プログラムへの参加を通して、母親はAさんの自宅への退院に前向きになり、様々な人の支援を受けながらAさんは自宅へ退院した。しかし退院後間もなく、母親は体調を崩して1週間ほど入院となり、自宅でAさんの身の回りの世話をできる人がいなくなった。Aさんは生活能力の低下もあいまって心細さを強く訴えるようになったため、「障害者総合支援法」に規定される、短期間の入所により食事や入浴の提供などを行うサービスを利用することとした。(※2)
母親の退院後しばらくして、Aさんは自宅に戻った。B精神保健福祉士の勧めでY地域活動支援センターに通い、徐々に地域での生活を楽しむようになった。Y地域活動支援センターでは、米国で精神障害当事者が開発したリカバリーに向けたプログラムが行われていた。入院中に知り合ったCさんに誘われてAさんもそのプログラムに参加した。そこで、自分のこれからの人生を考えられるようになった。(※3)
(注)「障害者総合支援法」とは、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。
次の記述のうち、Aさんが利用したサービス(※2)の説明として、正しいものを1つ選びなさい。
- 利用者の外出時における移動中の介護を行う。
- 保健所が利用申請の窓口である。
- 夜間もサービスを提供する。
- 訓練等給付に基づくサービスである。
- 定期的な巡回訪問を実施する。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は、 3 です。
障害福祉サービスに関する問題です。
本事例においては、介護者である母親が病気により不在としているため、
Aさんに対して障害者支援施設などへの短期入所(ショートステイ)により、食事や入浴の提供を行うサービスを利用しています。
1 適切ではありません。
外出時における移動中の介護を行うのは、行動援護です。
2 適切ではありません。
利用申請の窓口は市町村です。
3 適切です。
短期入所(ショートステイ)は、入所による支援のため、
夜間帯でもサービス提供は行われます。
4 適切ではありません。
短期入所(ショートステイ)は介護給付に基づくサービスです。
5 適切ではありません。
施設入所や共同生活援助をしていた者が地域で独居生活をする際、
訓練等給付における自立生活援助の中で定期的な巡回指導が行われます。
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02
正解は、3 です。
1 不適切です。
「短期間の入所」とありますので、外出時の介護は関係ありません。
2 不適切です。
保健所ではなく、市町村が利用申請の窓口です。
3 適切です。
「短期間の入所」とありますので、施設に泊まるということが読み取れます。つまり、夜間もサービスが提供されます。
4 不適切です。
訓練等給付ではなく、介護給付に基づくサービスです。
5 不適切です。
「短期間の入所」とありますので、自宅ではなく施設に泊まっています。「定期的な巡回訪問」は、居宅で生活している人のためのサービスです。
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03
この時点でAさんが利用したサービスは「短期入所サービス」である事が推察されます。短期入所サービスは、障害者支援施設等で提供される「福祉型」と、病院等で提供される「医療型」に大別されます。
1、不適切です。利用者の外出時における移動中の介護を行うのは「行動援護」サービスです。
2、不適切です。障害者総合支援法に基づくサービスである短期入所サービスを受けるためには、障害支援区分の認定を受ける必要があり、それを申請する窓口は市町村となります。
3、適切な内容です。短期入所サービスにおいては1日を通してサービスが提供される事となります。
4、不適切です。短期入所サービスは「介護給付」に基づき提供されるサービスです。
5、不適切です。短期入所サービスは訪問型ではなく、施設の中で支援を受けるサービスとなるため、定期的な巡回訪問の実施はありません。
夜間帯などに定期的に所在確認等を行うための「巡視」は実施されます。
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