精神保健福祉士の過去問
第25回（令和4年度）
人体の構造と機能及び疾病 問2
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する（ここをクリック）」 をご利用ください。
問題
第25回（令和4年度） 精神保健福祉士国家試験 人体の構造と機能及び疾病 問2 （訂正依頼・報告はこちら）
国際生活機能分類（ICF）に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 対象は障害のある人に限定されている。
- 「社会的不利」はICFの構成要素の一つである。
- 「活動」とは、生活・人生場面への関わりのことである。
- 仕事上の仲間は「環境因子」の一つである。
- その人の住居は「個人因子」の一つである。
正解！素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 （3件）
01
国際生活機能分類(ICF)は2001年にWHO総会にて採択され、「健康の構成要素に関する分類」であり、新しい健康観を提起するものになりました。生活機能上の問題は誰にでも起こりうるものであり、特定の人のものではなく「全ての人に関する分類」となっています。
ICFの対象は、すべての人を対象にしています。ICFでは,健常者も障害者も区別していなく健康状態を一つの概念でとらえています。
社会的不利は、ICIDH(国際障害分類)の構成要素です。
活動とは、個人によって課題や行為を遂行することです。
環境因子は、生活するうえでの物理的・社会的な環境を指します。仲間は環境因子に該当します。
個人因子は、現在まで経験や教育など個人によるものをいいます。住居は環境因子に該当します。
全ての人に関する分類である国際生活機能分類(ICF)の健康観について、国際障害分類（ICIDH）との違いに注意して記憶しましょう。
参考になった数28
この解説の修正を提案する
02
本設問で挙げられている「国際生活機能分類（ICF）」は2001年にWHOが採択した、生活機能と障害に関する状況を把握する事を目的とした分類の事を言います。
それ以前に活用されていた分類は「国際障害分類（ICIDH）」であり、人の持つマイナス面に着目した分類となっています。
ICFについては頻出問題であり、ICIDHと混同しやすいため、両方の分類の違いを学んでおく事で確実な得点に繋げる事が出来ます。
✕ 国際生活機能分類（ICF）の対象は全ての人となっています。
✕ 「社会的不利」は国際障害分類（ICIDH)の構成要素の一つです。国際障害分類におけるその他の構成要素は「機能障害」と「能力障害」です。
✕ 選択肢の内容は「参加」の説明となっています。
〇 選択肢の通りです。環境因子は、その人を取り巻く人的、物理的要因など全てを指します。
✕ 選択肢の内容は「環境因子」の一つです。個人因子は、価値観や生活歴など、その人の個性を形成する全ての要因を指します。
参考になった数8
この解説の修正を提案する
03
ICF（国際生活機能分類）とは、2001年に世界保健機関（WHO）によって採択されました。前身のICIDHの違いも併せておさえておきましょう。
不適切です。全ての人を対象としています。
不適切です。「社会的不利」は前身のICIDHの一つでした。
不適切です。「活動」とは、課題や行為に対して遂行することです。記述内容は、「参加」についてです。
適切です。その人にとっての周りの人は「環境因子」の一つです。
不適切です。「住居」は「環境因子」の一つです。
参考になった数3
この解説の修正を提案する
前の問題（問1）へ
第25回（令和4年度）問題一覧
次の問題（問3）へ