精神保健福祉士の過去問
第25回(令和4年度)
人体の構造と機能及び疾病 問3

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問題

第25回(令和4年度) 精神保健福祉士国家試験 人体の構造と機能及び疾病 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、疾病の予防に関する記述として、正しいものを1つ選びなさい。
  • 特定健康診査は一次予防である。
  • 糖尿病予防教室は一次予防である。
  • ワクチン接種は二次予防である。
  • リハビリテーションは二次予防である。
  • 胃がんの手術は三次予防である。

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この過去問の解説 (3件)

01

一次予防(疾病を発生させない)、二次予防(疾病の早期発見、早期治療)、三次予防(疾病の悪化の防止)の違いを整理して記憶しておきましょう。

選択肢1. 特定健康診査は一次予防である。

一次予防は、疾病を発生させないこと、二次予防は疾病の早期発見、早期治療で、三次予防が疾病の悪化を防ぐことをいいます。特定健康診査は二次予防に該当します。

選択肢2. 糖尿病予防教室は一次予防である。

糖尿病予防教室は、糖尿病にならないよう行うもので一次予防になります。

選択肢3. ワクチン接種は二次予防である。

ワクチン接種は感染症を防ぐ目的で行うものなで一次予防にになります。

選択肢4. リハビリテーションは二次予防である。

リハビリテーションは疾病の悪化を予防する目的に行うもので、三次予防になります。

選択肢5. 胃がんの手術は三次予防である。

胃がんの手術は治療にあたるので二次予防になります。

まとめ

二次予防と三次予防の違いが分かりにくいと思いますので、具体的例で覚えましょう。

参考になった数25

02

本設問に登場する一次予防、二次予防、三次予防については以下の通りとなります。

〇一次予防:生活習慣などを見直す事で、病気の発症を防ぐ事

〇二次予防:発症している病気や、健康の異常を悪化させないようにする事

〇三次予防:進行した病気に対して、治療後に再発を防止したり、社会復帰できるよう機能回復を目指す事

これらの内容を覚えておく事で、正答にたどりつく事が出来ます。

選択肢1. 特定健康診査は一次予防である。

✕ 特定健康診査とは対象者(40~74歳の公的医療被保険者)に対して実施される、メタボリックシンドロームに着目した健診の事を言います。既に発症しているメタボリックシンドロームの悪化を防ぐ事を目的としているため、二次予防に該当する内容です。

選択肢2. 糖尿病予防教室は一次予防である。

〇 糖尿病予防教室は、まだ発症していない糖尿病にならないよう予防する物ですので、一次予防に該当する内容です。

選択肢3. ワクチン接種は二次予防である。

✕ ワクチン接種は対象の病気にかからないよう予防する行為ですので、一次予防に該当する内容です。

選択肢4. リハビリテーションは二次予防である。

✕ リハビリテーションは病気や怪我などによって低下した機能を回復させる行為ですので、三次予防に該当する内容です。

選択肢5. 胃がんの手術は三次予防である。

✕ 胃がんの手術は既に発症している胃がんの進行や悪化を防ぐために行われる行為ですので、二次予防に該当する内容です。

参考になった数14

03

一次予防は、疾病が発生しないよう予防すること、二次予防は、発生した疾病の早期発見・早期治療をすること、三次予防は発生・治療した疾病の進行を遅らせたり回復を目指したりすることと考えることができます。

選択肢1. 特定健康診査は一次予防である。

不適切です。特定健康診査は、二次予防です。

選択肢2. 糖尿病予防教室は一次予防である。

適切です。糖尿病という疾病の発生を予防するための教室ですので、一次予防に該当します。

選択肢3. ワクチン接種は二次予防である。

不適切です。ワクチン接種は、一次予防です。

選択肢4. リハビリテーションは二次予防である。

不適切です。リハビリテーションは、三次予防です。

選択肢5. 胃がんの手術は三次予防である。

不適切です。胃がんの手術は、二次予防です。

参考になった数2