精神保健福祉士の過去問
第25回(令和4年度)
心理学理論と心理的支援 問1

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問題

第25回(令和4年度) 精神保健福祉士国家試験 心理学理論と心理的支援 問1 (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち、内発的動機づけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 大学の入試の要件となっているため、英語外部検定を受検した。
  • 叱責されないように、勉強に取り掛かった。
  • 授業中、寒いので、窓を閉めた。
  • お腹が減ったので、席を立って食事に行った。
  • 投資に偶然興味を持ったので、勉強した。

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この過去問の解説 (3件)

01

内発的動機づけとは、内面に沸き起こった興味や関心、意欲に動機づけされている状態を指しています。外発的動機づけは、金銭や名誉など外から与えられる外的な報酬に基づかないものを指しています。

選択肢1. 大学の入試の要件となっているため、英語外部検定を受検した。

英語外部検定を受験することは、大学の入試要件である賞罰があるため外発的動機づけにあたります。

選択肢2. 叱責されないように、勉強に取り掛かった。

叱責という賞罰のため外発的動機づけにあたります。

選択肢3. 授業中、寒いので、窓を閉めた。

寒いというのは生命に関するものなので生理的欲求にあたります。

選択肢4. お腹が減ったので、席を立って食事に行った。

お腹が減るのも生命にかかわるものなので生理的欲求にあたります。

選択肢5. 投資に偶然興味を持ったので、勉強した。

投資の勉強は、投資そのものに興味を持ったためであり、内発的動機づけにあたります。

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02

本設問で問われている「内発的動機づけ」とは、物事に対する興味や関心、探求心など、自分自身の内面から湧き出す気持ちによって引き出される行動の事を言います。

それに対して「外発的動機づけ」とは、行動をしない事で生じる罰を避けるために行ったり、目的を達成するために行う行動の事を言います。

選択肢1. 大学の入試の要件となっているため、英語外部検定を受検した。

✕ 選択肢の内容は、大学入試を受けるために英語外部検定の受検が条件となっているために行われる行動なので、外発的動機づけに基づいた行動です。

選択肢2. 叱責されないように、勉強に取り掛かった。

✕ 選択肢の内容は、叱責という罰を避けるために勉強を行っているため、外発的動機づけに基づいた行動です。

選択肢3. 授業中、寒いので、窓を閉めた。

✕ 選択肢の内容は、本人の生理的欲求を満たすための自然に起こした行動であり、内発的動機づけに伴う行動ではありません。

選択肢4. お腹が減ったので、席を立って食事に行った。

✕ 選択肢の内容は、本人の生理的欲求を満たすための自然に起こした行動であり、内発的動機づけに伴う行動ではありません。

選択肢5. 投資に偶然興味を持ったので、勉強した。

〇 自分自身の興味に基づく行動のため、内発的動機づけに基づいた行動と言えます。

参考になった数5

03

内発的動機づけとは、自分自身がそれをすることが楽しいといった動機がある状態のことです。選択肢をよく読み、自分の動機なのか、環境といった外部からなのかを読み取りましょう。

選択肢1. 大学の入試の要件となっているため、英語外部検定を受検した。

不適切です。「大学の入試の要件」とあるので、自分の意欲ではないことがわかります。

選択肢2. 叱責されないように、勉強に取り掛かった。

不適切です。相手に「叱責されないように」とあるので、自分の意欲ではないことがわかります。

選択肢3. 授業中、寒いので、窓を閉めた。

不適切です。「寒い」ということは周りの環境であり、自分の意欲ではありません。

選択肢4. お腹が減ったので、席を立って食事に行った。

不適切です。「お腹が減った」ということは、自分の意欲ではありません。

選択肢5. 投資に偶然興味を持ったので、勉強した。

適切です。「興味を持った」とありますので、自分の意欲であることがわかります。

参考になった数1