精神保健福祉士の過去問
第25回(令和4年度)
精神疾患とその治療 問3
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問題
第25回(令和4年度) 精神保健福祉士国家試験 精神疾患とその治療 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、統合失調症の陰性症状として、正しいものを1つ選びなさい。
- 言葉のサラダ
- 貧困妄想
- 感情鈍麻
- 作為体験
- 思考抑制
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この過去問の解説 (3件)
01
統合失調症は、幻覚や幻聴、不眠など様々な症状が出る病気です。
急性期では「陽性症状」と「陰性症状」が出現する事が多く見られます。治療には薬物療法やリハビリテーション療法などが用いられる事が多いです。
✕ 言葉のサラダとは、一貫性の無い単語や話を並べ、支離滅裂な発言をする事を言います。言葉のサラダは統合失調症の陽性症状の一つとされています。
✕ 貧困妄想とは、実際には経済的に困っている訳ではないにも関わらず、困窮していると思い込み周囲にそれを話す事を言います。貧困妄想はうつ病などで特徴として見られる症状ですが、統合失調症の陰性症状ではありません。
〇 感情鈍麻とは、喜怒哀楽などの感情の表出が上手くできなくなったり、感情の起伏がほとんど無くなる状態の事を言います。感情鈍麻は統合失調症の陰性症状の一つとして挙げられています。
✕ 作為体験とは、患者が自分自身の体や思考が他人から乗っ取られ、自分の意思と伴わない行動をさせられていると感じる事を言います。作為体験は「させられ体験」とも呼ばれ、統合失調症の陽性症状の一つとして挙げられています。
✕ 思考抑制とは、頭が働かず考えがまとまらないなどの症状の事を言います。思考抑制はうつ病の患者の方の特徴として挙げられますが、統合失調症の陰性症状としては挙げられていません。
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02
統合失調症患者の症状には、幻覚・妄想、会話や行動における統合の喪失、突然の興奮や大声・奇声などの陽性症状、周囲への無関心、意欲・集中力の低下、感情鈍麻・感情平板化といった陰性症状があるとされています。
正しくないです。「言葉のサラダ」とは、会話がただ単語を混ぜ合わせたような意味不明の文になってしまうことを指します。自身の思考を統合することができない統合失調症の陽性症状であるとされています。
正しくないです。「貧困妄想」とは、実際の現実よりも経済的に困窮していることを訴えるものです。「貧困妄想」は、統合失調症の陰性症状とはされていません。うつ病の患者によくみられるとされます。
正しいです。「感情鈍麻」とは、喜怒哀楽といった感情の動きが少なくなることを指します。「感情鈍麻」は、統合失調症の陰性症状とされています。
正しくないです。「作為体験」は「させられ体験」ともいいます。自分ではない、他人によって自分の行動や考えが操られている感覚を指します。「作為体験」は、統合失調症の陽性症状であるとされています。
正しくないです。「思考抑制」とは、考えが前に進まないような感覚、思考の進み方が鈍くなる状態をいいます。「思考抑制」は、統合失調症の陰性症状とはされていません。うつ病の患者などによくみられるとされます。
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03
統合失調症には、幻覚や妄想などの陽性症状と感情鈍麻などの陰性症状に大きく分かれます。それぞれの症状について確認しておきましょう。
不適切です。サラダには多彩な野菜が入っていることから、統合失調症の患者が自分の考えをまとめることができない文章のことを意味しています。
不適切です。陰性症状ではありません。
適切です。陽性症状に対し、陰性症状は感覚鈍麻や意欲低下に特徴があります。
不適切です。陰性症状ではありません。
不適切です。陰性症状ではありません。
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