精神保健福祉士の過去問 第25回(令和4年度) 精神保健の課題と支援 問8
この過去問の解説 (3件)
福祉施設等の建設計画が明るみになると、地域で反対運動がおこるケースもあります。調査によって数字はまちまちですが、その発生率は10~25%とされており、社会問題の一つといえます。ニュースにも取り上げられるテーマでもあるので、一通り目を通すようにしておきましょう。
正しくありません。異文化間コンフリクトとは、異なる文化を持つもの同士が、互いに誤解や偏見によって摩擦が生じている状態を指すと思われます。グループホーム等の新設をする側と地域住民とが「異なる文化」を持つまでとは考えにくいので、適切ではないと判断します。
正しくありません。バリアフリー・コンフリクトとは、ある障害のためのバリアフリー化がほかの障害のある人や健常者にとっての新しいバリアとなることを指します。
正しくありません。接近-接近コンフリクトとは、レヴィンが提唱した葛藤の三分類で示された用語です。ほかに、回避ー回避コンフリクト、接近ー回避コンフリクトがあります。接近-接近コンフリクトは、例えば、大阪に旅行に行きたいけど、同時に沖縄へも行きたい、どちらか一つを選ばなければいけない、などの葛藤をいいます。
正しいです。施設コンフリクトとは一般的に、福祉施設等の建設にあたり、地域住民の激しい反対運動がおき、計画が取りやめになったり、その建設の同意と引きかえに大幅で過度な譲歩を余儀なくされたりする施設等側と地域住民との対立を指します。
正しくありません。ロール・コンフリクトとは一般的に、役割間の矛盾によって個人が引き裂かれる状態をいいます。
コンフリクトとは、衝突や対立を意味します。選択肢それぞれの意味について、おさえておきましょう。
不適切です。異文化間コンフリクトとは、言葉の通り文化の異なる者同士の衝突を意味します。
不適切です。バリアフリー・コンフリクトとは、例えば、点字ブロックは視覚障害を持つ方にとっては重要なものですが、シルバーカーを押して歩く高齢者や車いすを移動する際には逆に障害になることを言います。
不適切です。接近-接近コンフリクトとは、どちらも達成したい二つの選択肢があっても、どちらかを選ばなければいけないといった状態を指します。
適切です。グループホームを新設するに際し、例えば「徘徊が心配」といった地域住民の反対運動が起こることも考えられます。
不適切です。ロール・コンフリクトとは、二つ以上のことを両立することができないといった状態を指します。
コンフリクトとは争いや論争、衝突や葛藤などと訳されます。
✕ 異文化間コンフリクトとは、異なる環境で育った人同士が、その背景にある文化の違いから起こる衝突の事を言います。本事例には当てはまりません。
✕ バリアフリー・コンフリクトとは、特定の障害を持つ人に対する配慮が、その他の人にとっては障害になってしまう事柄の事を言います。
例として、視覚障害がある方に対する点字ブロックの設置が、車いすを使用している人の移動の妨げになる事などが挙げられます。本事例には当てはまりません。
✕ 接近-接近コンフリクトとは、同じくらい魅力的な物が二つあり、どちらかしか選べない状況の際にどちらを選んだら良いか分からず葛藤する事を言います。本事例には当てはまりません。
〇 施設コンフリクトとは、施設などを新設するにあたって、地域住民が自分の地域に不利益をもたらすのではないかという恐れや不安などから、その設立に反対する動きの事などを言います。
地域住民との話し合いが十分に行われ、妥協点を見つけられないままに強行に施設設立を行うと、その後地域住民から理解を得る事が難しくなり、円滑な施設運営が困難になる事もあります。
✕ ロール・コンフリクトとは、一人の人間が相反する役割を期待される事によって発生する葛藤の事を言います。本事例には当てはまりません。
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