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精神保健福祉士の過去問 第25回(令和4年度) 精神保健福祉相談援助の基盤 問5

問題

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相談援助の理念に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
   1 .
自立支援とは、不十分な生活スキルを訓練して克服し、地域での暮らしを可能にするための実践的理念をいう。
   2 .
ノーマライゼーションとは、障害者が地域において普通の生活を営むことが、当たり前である社会をつくる理念をいう。
   3 .
ハームリダクションとは、罪悪感に働きかけて薬物を断つ動機を高めることを目指す支援理念をいう。
   4 .
ボランタリズムとは、国や行政による福祉サービスの恩恵を自発的に受けて自立を実現する理念をいう。
   5 .
ソーシャルイクオリティとは、信頼・規範・ネットワークという人々の協調行動を重視した活動の理念をいう。
( 第25回(令和4年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉相談援助の基盤 問5 )
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この過去問の解説 (3件)

8

相談援助の理念を表すキーワードとして、エンパワメント、ノーマライゼーション、アドボカシー、ストレングス、自立支援、ピープルファースト、ソーシャルイクオリティなどがあげられます。各選択肢の内容についても理解するようにしましょう。

選択肢1. 自立支援とは、不十分な生活スキルを訓練して克服し、地域での暮らしを可能にするための実践的理念をいう。

適切ではありません。自立支援の「自立」とは、「自己決定に基づいて主体的な生活を営むこと」「障害を持っていてもその能力を活用して社会活動に参加すること」の意味します。「不十分な生活スキルを訓練して克服する」ことを前提にしていません。

選択肢2. ノーマライゼーションとは、障害者が地域において普通の生活を営むことが、当たり前である社会をつくる理念をいう。

適切です。記述の通りです。ノーマライゼーションは、1950年代に北欧で始まった社会福祉の重要な理念の一つです。

選択肢3. ハームリダクションとは、罪悪感に働きかけて薬物を断つ動機を高めることを目指す支援理念をいう。

適切ではありません。ハームリダクションは、世界で注目されている新しい薬物問題等に対する考え方です。個人が健康被害や危険をもたらす行動習慣(薬物・アルコール・タバコなど)をただちにやめることができないとき、その行動に伴う害や危険をできるかぎり少なくすることを目的としています。「罪悪感に働きかけて薬物を断つ動機を高めることを目指す」取組ではありません。

選択肢4. ボランタリズムとは、国や行政による福祉サービスの恩恵を自発的に受けて自立を実現する理念をいう。

適切ではありません。ボランタリズムとは、無償を前提に、公共・福祉のための個人の自発的協力を意味します。「国や行政による福祉サービスの恩恵を自発的に受けて自立を実現する理念」ではありません。

選択肢5. ソーシャルイクオリティとは、信頼・規範・ネットワークという人々の協調行動を重視した活動の理念をいう。

適切ではありません。ソーシャルイクオリティとは、「すべての人々の人間的な尊厳を守りながら、あらゆる社会的な問題を排除する」という考え方を指します。1997年、「ヨーロッパの社会的質に関するアムステルダム宣言」において表明された考え方です。「信頼・規範・ネットワークという人々の協調行動を重視した活動の理念」ソーシャル・キャピタルを指します。

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4

用語の意味を問われている問題です。カタカナで表記されているものは英単語と一緒に覚えておくことで意味を思い出しやすいです。

選択肢1. 自立支援とは、不十分な生活スキルを訓練して克服し、地域での暮らしを可能にするための実践的理念をいう。

不適切です。生活スキルや訓練のことだけではなく、その人が自分らしく暮らしていくことについて支援するという幅広い意味が含まれます。

選択肢2. ノーマライゼーションとは、障害者が地域において普通の生活を営むことが、当たり前である社会をつくる理念をいう。

適切です。バンク-ミケルセンが提唱したことも併せて覚えておきましょう。

選択肢3. ハームリダクションとは、罪悪感に働きかけて薬物を断つ動機を高めることを目指す支援理念をいう。

不適切です。ハームリダクションは、薬物を断つということよりもダメージを低減することに特徴があります。

選択肢4. ボランタリズムとは、国や行政による福祉サービスの恩恵を自発的に受けて自立を実現する理念をいう。

不適切です。ボランタリズムとは、自発的な協力のことを指します。

選択肢5. ソーシャルイクオリティとは、信頼・規範・ネットワークという人々の協調行動を重視した活動の理念をいう。

不適切です。ソーシャルイクオリティは、social(社会)、equality(平等)という意味から、社会的な不平等をなくしていこうとする考え方です。

2

相談援助においては様々な理念や考え方が提唱されています。それらの内容を覚えておく事で正答にたどりつく事ができます。

選択肢1. 自立支援とは、不十分な生活スキルを訓練して克服し、地域での暮らしを可能にするための実践的理念をいう。

✕ 自立支援とは、その人自身の自己決定に基づき生活する事を支援する考え方の事を言います。生活スキルの訓練に限ったものではありません。

選択肢2. ノーマライゼーションとは、障害者が地域において普通の生活を営むことが、当たり前である社会をつくる理念をいう。

〇 障害者や高齢者など、社会的排除の被害を受けやすい人も含め、全ての人が地域で普通の生活を送れる社会が当たり前の社会を作る事を目的とした理念の事を言います。

選択肢3. ハームリダクションとは、罪悪感に働きかけて薬物を断つ動機を高めることを目指す支援理念をいう。

✕ ハームリダクションは「被害の低減」と訳されます。薬物を辞める事に目的を置くのではなく、当事者の健康被害を減らす事を目的としています。

選択肢4. ボランタリズムとは、国や行政による福祉サービスの恩恵を自発的に受けて自立を実現する理念をいう。

✕ ボランタリズムとは、個人の意志に基づき、公共事業などに対して自発的に行動する無報酬の活動・行動を言います。

選択肢5. ソーシャルイクオリティとは、信頼・規範・ネットワークという人々の協調行動を重視した活動の理念をいう。

✕ ソーシャルイクオリティは「社会的平等」と訳されます。性別や人種など差別に繋がりやすい要素に関係なく、全ての人に対して平等な機会や権利を持つ事ができる社会を目指すという理念の事を指します。

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