精神保健福祉士の過去問 第25回(令和4年度) 精神保健福祉相談援助の基盤 問6
この過去問の解説 (3件)
相談援助は通常、次のようなプロセスをたどります。
①インテーク(受理面接)
②アセスメント
③プランニング
④インターベンション(介入、援助活動)
⑤モニタリング
⑥エバリュエーション(再評価)
⑦ターミネーション(終結)
各段階でどういうことを行うのか、どういうことに注意をしなくてはいけないか、よく学習するようにしましょう。
適切です。インテークは、1回もしくは数回で終わることが通例とされています。インテークの段階では、援助者側にとって未知の情報が多くあり、またクライエントの疲労も考慮しなくてはいけないためです。
適切ではありません。インテークは契約に先立って行われます。場合によっては、他の機関を紹介する場合もあります。
適切です。インテークでは、クライエントの主訴を明確にすることのほかに、クライエントが援助者(機関)になにを求めているか、どのような経緯で今ここにいるのか、など確認する必要があります。
適切ではありません。クライエントと一緒に援助計画を考えるのはプランニングの段階です。プランニングにおいては、長期目標と短期目標を設定します。
適切ではありません。インテークは、援助者とクライエントの信頼関係を築くための第一歩の作業となります。多くの情報を収集することも重要ですが、それよりも信頼関係の形成は優先されるべきです。
相談援助過程の段階は全て覚えておきましょう。その中で、インテークは初回面接の段階です。クライエントの意向の確認を行い、支援者側にできることを伝えるなど、次のステップに進むために重要な段階です。
適切です。インテーク面接を1回で終わらせるという決まりはありません。クライエントの状況や主訴に応じて、複数回に渡って面接をすることもあります。
不適切です。契約の前に、クライエントの主訴を明確にした上で、支援者側でできることを話し、本人と合意形成を行う必要があります。
適切です。クライエントがどのようなことに困っているのか、どのような意向があるのか等を明確にします。
不適切です。インテークの段階で援助計画は考えません。まずはクライエントの主訴を明確にしましょう。
不適切です。ラポール形成は相談援助において重要です。多くの情報を収集するために、質問責めにするようなことは不適切です。
相談援助過程については頻出問題となっています。それぞれの段階で目的とされている事が何かを理解しておく必要があります。
〇 選択肢の通りです。インテークの段階ではクライエントの主訴を明確にし、その主訴に対して所属組織が支援可能かどうかを確認する事を目的としています。初回相談でそれを判断できるまでの情報が獲得できない場合もありますので、面接が複数回に及ぶ場合もあります。
✕ インテークの段階でクライエントの主訴を確認し、支援が可能と判断した場合にクライエントが希望すれば契約を行う事となりますので、インテーク前に契約を行う事はありません。
クライエントの主訴を確認した結果、所属組織では対応が不可能な場合もあり、その場合は他機関への送致(リファーラル)を行います。
〇 選択肢の通りです。クライエントの主訴を明確化し、その後の段階で支援内容を検討していきます。
✕ 援助計画を考えるのは「プランニング」の段階です。
✕ ラポール形成とはクライエントと支援者の間で相互に形成される信頼関係の事を言います。インテークの際にはなるべく詳しい情報を収集する必要があり、その内容にはプライベートな内容も含まれるため、信頼できない人に対して話す事は抵抗感が生まれてしまいます。インテークの段階でラポールの形成を行う事は重要となります。
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