問題
次のうち、Mさんの主体的な取組を表す用語として、適切なものを1つ選びなさい。
医療保護入院しているMさんが退院へ向けて、主体的に治療プログラムに取り組み始めたと言うことが一つのポイントです。それぞれの用語の意味を理解しておき、事例をよく読みましょう。
インフォームドコンセントとは「説明と同意」を意味し、医師から患者への病状説明とそれに対する患者の同意や選択が具体的な例となります。事例には、Mさんが主体的にとありますので、不適切です。
アカウンタビリティとは、支援者が当事者に対して行う説明責任を意味します。事例には、Mさんが主体的にとありますので、不適切です。
適切です。アドヒアランスとは、治療方針に対し、当事者が積極的に治療に参加することを意味します。
コンプライアンスとは、当事者が専門職からの指示を遵守することを意味します。事例には、Mさんが主体的にとありますので、不適切です。
シェイピングとは、目標に向けて、小さな段階から徐々にステップアップして行くことを意味します。そのような記述はありませんので、不適切です。
医療保護入院している患者さんが、退院後生活環境相談員のサポートを受け、治療プログラムの理解を深め、主体的に取り組み始めたという点がキーポイントです。各選択肢の意義・内容を確認するとともに退院後生活環境相談員の役割を確認するとよいでしょう。
適切ではありません。インフォームドコンセントとは医療者の十分な説明(インフォーム)と患者の同意・選択(コンセント)を意味します。事例では、Mさんが治療プログラムに主体的にとり組む点に焦点が当たっているので、解答として不適当です。
適切ではありまえん。アカウンタビリティとは、医療現場において患者・家族に対して、これから行われる治療や処置の内容を説明する責任を指します。事例では、Mさんが治療プログラムに主体的にとり組む点に焦点が当たっているので、解答として不適当です。
適切です。アドヒアランスとは、病気に対する治療方法について、患者が十分に理解し、主体的に治療の選択に参加し、その必要性を理解した上で治療を継続する姿勢を指します。
適切ではありません。コンプライアンスとは、法令や規則を守ること、広義にはは社会的規範、ルールを守ること指します。事例では、Mさんが治療プログラムに主体的にとり組む点に焦点が当たっているので、解答として不適当です。
適切ではありません。シェイピングとは、目標をスモールステップに分けて設定し、達成感を味わいながら段階的にステップアップしていく方法のことです。事例では、Mさんが治療プログラムに主体的にとり組む点に焦点が当たっているので、解答として不適当です。
各選択肢の意義・内容を理解するとともに、退院後生活環境相談員の役割についても確認するようにしましょう。