精神保健福祉士の過去問
第25回(令和4年度)
精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問5
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問題
第25回(令和4年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問5 (訂正依頼・報告はこちら)
解決志向アプローチに関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 解決を要する問題行動の生じる頻度を測定する。
- 問題に対するこれまでの対処方法は用いず、新しい方法を提案する。
- 問題が解決した場合の状況について質問する。
- 専門的知見から、問題解決のイメージを提案する。
- 問題を解決するために、直接的な原因を追究して除去する。
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この過去問の解説 (3件)
01
解決志向アプローチは、「問題やその原因、改善すべき点」を追求するのではなく、解決に役に立つ「リソース=資源(能力、強さ、可能性等)」に焦点を当て、それを有効に活用することに特徴がある考え方です。バーグやシェザーにより提唱されました。
「ミラクルクエスチョン」「エクセプションクエスチョン」「スケーリングクエスチョン」「コーピングクエスチョン」「サバイバルクエスチョン」などの質問技法を用います。
適切ではありません。解決志向アプローチでは「問題やその原因、改善すべき点」を追求に主眼を置きません。
適切ではありません。解決志向アプローチでは「問題やその原因、改善すべき点」を追求に主眼を置きません。
適切です。「ミラクルクエスチョン」(現在抱えている課題が全て解決したらどうするかを質問する)と呼ばれるものです。解決志向アプローチに用いられる質問技法です。
適切ではありません。解決志向アプローチでは「問題やその原因、改善すべき点」を追求に主眼を置きません。
適切ではありません。解決志向アプローチでは「問題やその原因、改善すべき点」を追求に主眼を置きません。
解決志向アプローチ以外にもさまざまなケースワーク技法があり、またその変遷があります。ケースワークの理論と展開を今一度整理しましょう。
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02
精神保健福祉士は、クライエントの病状や置かれている状況に合わせて、さまざまなアプローチ方法を駆使して支援を行います。解決志向アプローチもその一つです。
不適切です。生じる頻度の測定は行いません。
不適切です。新しい方法を提案するということではありません。
適切です。何が問題なのかと言うことより、解決した場合の状況について一緒に検討することが特徴です。
不適切です。支援者側が提案するというより、一緒に検討することが重要です。
不適切です。原因を追求して除去するのではありません。
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03
解決志向アプローチとは、クライエントが抱えている問題そのものに視点を当てるのではなく、問題解決に役立つ資源に焦点を当て、その資源を活用した支援を行うようアプローチする支援方法の事を言います。
問題が起こった原因を考えるのではなく、その問題が解決した後にあるクライエントが望む未来に焦点を当て、その未来に到達するために何をしたら良いかをクライエントと一緒に考えていく支援方法です。
✕ 解決志向アプローチは問題行動そのものに焦点を当てるアプローチ方法ではありません。問題行動の生じる頻度の測定は、解決志向アプローチに沿った支援方法とは言えません。
✕ 解決志向アプローチでは、現在抱えている問題に焦点を当てるのではなく、問題解決後の未来に焦点を当てます。問題に対する対処方法に視点を向ける事は、解決志向アプローチに沿った支援方法とは言えません。
〇 解決志向アプローチに基づいた支援方法です。
✕ 解決志向アプローチにおいては、ワーカー側の専門的知見から問題解決のイメージを提案するよりも、クライエントに問題解決した時をイメージしてもらい、その姿に近づくためにどうしたら良いかという事を考えてもらうようアプローチしていく方法を摂ります。
✕ 解決志向アプローチにおいては、現在起きている問題に対して着目するのではなく、問題解決後の未来に視点を向ける支援方法を実施します。問題解決のための直接的な原因追究、その除去を行う支援は解決志向アプローチに基づいた支援とは言えません。
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