問題
(注)「医療観察法」とは、「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律」のことである。
医療観察法は、心神喪失等により、他害行為を行ってしまった人に対して、医療の提供と社会復帰を促進することを目的としています。
不適切です。6か月ではなく、2か月を限度とし、必要であれば1か月延長することが可能です。
適切です。地方裁判所と家庭裁判所の違いを確認しておきましょう。
不適切です。精神保健審判員ではなく、鑑定医が鑑定を行います。
不適切です。医療観察病棟ではなく、指定医療入院機関で実施されます。
不適切です。精神保健福祉士ではなく、弁護士を付添人として選任できます。
心神喪失者等医療観察法の内容について問う問題です。
心神喪失者等医療観察法は、心神喪失又は心神耗弱の状態(刑事責任を完全には問えない状態)で、重大な他害行為(殺人、放火、強盗、不同意性交等、不同意わいせつ、傷害)を行った人に対して、適切な医療を提供し、社会復帰を促進することを目的としています。
精神保健福祉士の業務に深くかかわる分野でもあるので十分に学習しましょう。
適切ではありません。期間は2か月以内で、必要に応じて最大1か月の延長が可能とされています。
適切です。検察官の申立てにより、地方裁判所の裁判官が対象者に鑑定入院を命じます。
適切ではありません。処遇の要否を判断するための情報を得るため、鑑定医が対象者に面接や検査を行います。
対象者の処遇を決定するための審判は、地方裁判所の裁判官1名と「精神保健審判員」と呼ばれる精神科医1名(鑑定医は不可)の合議体で行います。
適切ではありません。都道府県・指定都市が推薦する鑑定入院医療機関に入院します。医療観察病棟は、国により指定を受けた指定入院医療機関において、心神喪失者等医療観察法に基づき、入院医療の提供を行う病棟のことです。
適切ではありません。対象者及び保護者は、弁護士を付添人に選任することができます。