精神保健福祉士の過去問
第25回(令和4年度)
精神保健福祉に関する制度とサービス 問7
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問題
第25回(令和4年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉に関する制度とサービス 問7 (訂正依頼・報告はこちら)
精神保健参与員に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 審判の合議体の構成員である。
- 生活環境調査を行う。
- 保護観察所に配置される。
- CPA会議を主催する。
- 審判期日で意見を述べる。
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この過去問の解説 (3件)
01
心神喪失者等医療観察法の内容について問う問題です。
心神喪失者等医療観察法は、心神喪失又は心神耗弱の状態(刑事責任を完全には問えない状態)で、重大な他害行為(殺人、放火、強盗、不同意性交等、不同意わいせつ、傷害)を行った人に対して、適切な医療を提供し、社会復帰を促進することを目的としています。
この問題で問われる「精神保健参与員」とは、対象者の処遇を決定する審判において裁判所から選任され、精神保健福祉の視点から意見を述べる精神保健福祉士等をいいます。
適切ではありません。対象者の処遇を決定するための審判は、地方裁判所の裁判官1名と「精神保健審判員」と呼ばれる精神科医1名(鑑定医は不可)の合議体で行います。
適切ではありません。生活環境(居住地や家族の状況、利用可能な障害福祉サービスなどその人を取り巻く環境)の調査は、保護観察所(社会復帰調整官)が行います。
適切ではありません。精神保健参与員とは、対象者の処遇を決定する審判において裁判所から選任され、精神保健福祉の視点から意見を述べる精神保健福祉士等をいいます。保護観察所に配属・配置されているわけではありません。
適切ではありません。CPA会議(Care Programme Approach会議)とは、指定入院医療機関と退院予定地域の関係機関とで開かれる会議です。CPA会議を主催することは、精神保健参与員の役割ではありません。
適切です。精神保健参与員とは、対象者の処遇を決定する審判において裁判所から選任され、精神保健福祉の視点から意見を述べる精神保健福祉士等をいいます。
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02
医療観察法では、精神保健参与員の他に、鑑定医、精神保健審判員など様々な専門職が関わってきます。それぞれの役割を理解しておくことが重要です。
不適切です。精神保健審判員が合議体の構成員となります。
不適切です。生活環境の調査は、社会復帰調整官が行います。
不適切です。保護観察所に配置されているわけではありません。
不適切です。CPA会議は指定入院医療機関が開催します。
適切です。記述の通りです。
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03
精神保健参与員は、各事件の審判において、精神保健福祉の観点から必要な意見を述べる人の事を言います。精神保健参与員は、あらかじめ厚生労働大臣が作成した名簿の中から、それぞれの事件ごとに裁判所が任命します。
✕ 審判の合議体の構成員は、地方裁判所の裁判官1名と、精神保健審判員1名の合計2名であり、精神保健参与員は含まれていません。
✕ 生活環境調整は保護観察所が実施する業務であり、社会復帰調整官がその役割を担います。
✕ 保護観察所に精神保健参与員は配置されていません。
✕ CPA会議とは、入院した患者の人が退院する時にスムーズに地域に戻る事ができるよう、地域での支援体制を考える事を目的に行われます。主催は社会復帰調整官が担う事となり、精神保健参与員が行う事ではありません。
〇 対象者に対する処遇の要否や、処遇の内容について精神保健福祉の観点から意見を述べる事となります。
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