精神保健福祉士の過去問
第25回（令和4年度）
精神障害者の生活支援システム 問6

不適切です。具体的に「V事業所が提供する一般就労を目指した」とありますので、適さないことがわかります。

不適切です。Mさんは「一般就労にチャレンジしたい」という意向があり、「V事業所が提供する一般就労を目指した」とあることから、不適切であることが読み取れます。また、就労継続支援A型は、就労継続支援B型と違い、雇用契約を結ぶことが特徴です。

不適切です。Mさんは「一般就労にチャレンジしたい」という意向があり、「V事業所が提供する一般就労を目指した」とあることから、不適切であることが読み取れます。また、就労継続支援B型は、就労継続支援A型と違い、雇用契約を結びません。

不適切です。Mさんの課題として、「対人面での緊張が強い」「体力面の課題がある」とありますが、ここでは「V事業所が提供する一般就労を目指した」とありますので、事業所を紹介していることがわかります。

適切です。Mさんは「一般就労を目指した」とあることから、就労移行支援が適切であることがわかります。

適切ではありません。「日常生活支援」という名称の障害福祉サービスはありません。

適切ではありません。「就労継続支援A型」は、通常の事業所に雇用されることが困難な障害者のうち適切な支援により雇用契約等に基づき就労する者につき、生産活動その他の活動の機会の提供その他の就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練その他の必要な支援を提供するサービスです。

一般就労を希望するMさんの対人場面での緊張や体力面での問題が「通常の事業所に雇用されることが困難」と現段階では評価できません。

適切ではありません。「就労継続支援B型」は、通常の事業所に雇用されることが困難な障害者のうち通常の事業所に雇用されていた障害者であってその年齢、心身の状態その他の事情により引き続き当該事業所に雇用されることが困難となった者、就労移行支援によっても通常の事業所に雇用されるに至らなかった者その他の通常の事業所に雇用されることが困難な者につき、生産活動その他の活動の機会の提供その他の就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練その他の必要な支援を行うサービスです。

一般就労を希望するMさんの対人場面での緊張や体力面での問題が「通常の事業所に雇用されることが困難」と現段階では評価できませんし「就労移行支援」を受けていません。

適切ではありません。「自立訓練」は、自立した日常生活・社会生活ができるよう、通所による機能訓練・生活訓練、宿泊を通じての日常生活能力を向上させるため訓練を行うサービスです。

Mさんのニーズや状態（一般就労を希望、主治医の許可あり）とは合致しません。

適切です。「就労移行支援」は、就労を希望する障害者であって、通常の事業所に雇用されることが可能と見込まれるものにつき、生産活動、職場体験その他の活動の機会の提供その他の就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練、求職活動に関する支援、その適性に応じた職場の開拓、就職後における職場への定着のために必要な相談その他の必要な支援を行うサービスです。

Mさんのニーズや状態（一般就労を希望、主治医の許可あり）に合致します。

✕　日常生活支援は、障がいがある人が、地域で自立した生活を送れるよう、様々な支援を行う市町村の任意事業の事を言います。Mさんの現在の主訴は一般就労をする事であるため、日常生活支援は当てはまらないと考えられます。

✕　就労継続支援A型とは、障がいのある方で、一般就労は難しいけれども、一定の支援を得る事が出来れば雇用契約を結んで働く事が出来る人が対象となるサービスの事を言います。Mさんは主治医から「一般就労に向けて準備してもよい」という意見をもらっており、自身も一般就労を希望しています。就労継続支援A型サービスはMさんのニーズには当てはまりません。

✕　就労継続支援B型は、一般就労や雇用契約のもと働く事が難しい方を対象にしたサービスとなります。Mさんは主治医から一般就労を勧められている状態であり、就労継続支援B型サービスの対象者とはならないと考えられます。

✕　自立訓練は、障害者支援施設や病院などで生活している方が、地域で自立した生活が出来るよう日常生活訓練を行ったり、それに関する助言を行ったりするサービスの事を言います。Mさんは既に地域生活を送る事が出来ているため、自立訓練サービスの対象者とは言えません。

〇　就労移行支援は、一般就労に向けた訓練や、就労した職場で定着して働く事が出来るよう、定期的に助言を行うサービスです。Mさんは一般就労に向けて準備をする段階になっているため、就労移行支援の利用は適切と考えられます。