精神保健福祉士 過去問
第26回(令和5年度)
問84 (精神疾患とその治療 問1)
問題文
双極性障害の躁病(そうびょう)エピソードに関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。
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問題
精神保健福祉士国家試験 第26回(令和5年度) 問84(精神疾患とその治療 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
双極性障害の躁病(そうびょう)エピソードに関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。
- 考えが次々と浮かんでくる。
- 性欲が低下する。
- 治療薬は、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)を使用する。
- 「自分は何でもできる」と気が大きくなる。
- 活動性が亢進(こうしん)するので、疲労を感じやすい。
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この過去問の解説 (2件)
01
双極性障害(双極症)は、通常の気分をはさんで躁病(そうびょう)と抑うつの病相(エピソード)を呈する精神疾患です。
ICD-11においては、「双極症または関連症群」と再編成されています。
躁エピソードの必須症状は
・多幸感
・易刺激性
・誇大性
とともに
・活動性亢進
・エネルギー増大
の両者が、ほとんど1日中、ほぼ毎日、少なくとも1週間持続することとされています。
正しいです。
「考えが次々と浮かんでくる」ことは、観念奔逸といわれる思考の状態です。
双極性障害の躁状態で見られることが多い思考の異常とされています。
正しくありません。
「性欲の低下」は躁病(そうびょう)エピソードとされる症状ではありません。
うつ症状で見られる症状とされる場合もあります。
正しくありません。
SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が使用されるのは、うつ病・不安障害です。
双極性障害の場合であっても、うつ状態の改善を目的に、気分安定薬と併用してSSRIが使用されるケースもあるようですが、躁病(そうびょう)エピソードが懸念される場合に使用されるものではありません。
正しいです。
「自分は何でもできる」という誇大性は、躁エピソードに見られる症状です。
正しくありません。
活動性が亢進(こうしん)している状態ですが、疲労感をあまり感じず活動が持続するのが躁エピソードです。
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02
双極性障害は、極端に調子が良く気分が高揚する躁状態と、気分の落ち込みがひどく無気力となる状態を行き来する病気です。
〇 選択肢の内容は、双極性障害の躁状態の際に出現するものです。
✕ 選択肢の内容は、双極性障害のうつ状態の際に出現するものです。
✕ SSRIは抗うつ薬に分類され、双極性障害のうつ状態の時に使用されます。
〇 選択肢の内容は、双極性障害の躁状態の際に出現するものです。
✕ 双極性障害の躁状態では活動性が亢進しますが、躁状態の時は1日中活動しても疲れにくいという特徴も持っているため、疲労はほとんど感じられません。
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