精神保健福祉士 過去問
第26回(令和5年度)
問92 (精神疾患とその治療 問9)

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問題

精神保健福祉士国家試験 第26回(令和5年度) 問92(精神疾患とその治療 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち、精神分析療法として、正しいものを1つ選びなさい。
  • 物事の捉え方に焦点を当てて、修正する。
  • 「あるがまま」の心的態度を身につける。
  • 家族関係に生じている心理的問題に対して、家族を対象とした集団面接を行う。
  • 心に浮かんだことを自由に連想して、語ってもらう。
  • 芸術活動を通して心身の安定を図る。

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この過去問の解説 (2件)

01

精神分析は20世紀の初めにフロイトによって創設されました。フロイトは人間の心が意識と無意識から成ると説き、無意識の部分を明らかにする事で、クライエントの抱えている問題を探ろうと考えました。

選択肢1. 物事の捉え方に焦点を当てて、修正する。

✕ 物事の捉え方に焦点を当てて、修正するのは「認知療法」です。

選択肢2. 「あるがまま」の心的態度を身につける。

✕ 「あるがまま」の心的態度を身につけるのは「森田療法」で用いられるものです。

選択肢3. 家族関係に生じている心理的問題に対して、家族を対象とした集団面接を行う。

✕ 家族関係に生じている心理的問題に対して、家族を対象とした集団面接を行うのは「家族療法」です。

選択肢4. 心に浮かんだことを自由に連想して、語ってもらう。

〇 選択肢の内容は、精神分析療法に用いられる「自由連想法」の説明となっており、適切な内容です。

選択肢5. 芸術活動を通して心身の安定を図る。

✕ 芸術活動を通して心身の安定を図るのは「芸術療法(アートセラピー)」です。

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02

精神分析療法は、19世紀末にジークムント・フロイトによって提唱された心理療法です。

 

人間の心を「意識」「無意識」にわけ、特に無意識が行動や感情に深く影響を及ぼすことを理論の中核に据えています。

 

夢分析自由連想法を用いて無意識の内容を探ることが、精神分析療法の技法です。

選択肢1. 物事の捉え方に焦点を当てて、修正する。

正しくありません。

 

「物事の捉え方に焦点を当てて、修正する。」は認知行動療法の手法の一種です。

選択肢2. 「あるがまま」の心的態度を身につける。

正しくありません。

 

「「あるがまま」の心的態度を身につける。」は、森田療法の治療目標です。

選択肢3. 家族関係に生じている心理的問題に対して、家族を対象とした集団面接を行う。

正しくありません。

 

「家族関係に生じている心理的問題に対して、家族を対象とした集団面接を行う。」は、精神分析療法の技法ではありません。

選択肢4. 心に浮かんだことを自由に連想して、語ってもらう。

正しいです。

 

「心に浮かんだことを自由に連想して、語ってもらう。」は精神分析療法の技法・自由連想法です。

選択肢5. 芸術活動を通して心身の安定を図る。

正しくありません。

 

「芸術活動を通して心身の安定を図る。」ことは、芸術療法の目的です。

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