精神保健福祉士 過去問
第26回(令和5年度)
問94 (精神保健の課題と支援 問1)

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問題

精神保健福祉士試験 第26回(令和5年度) 問94(精神保健の課題と支援 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、国際生活機能分類(ICF)でいう心身機能の改善に焦点を当てたものとして、正しいものを1つ選びなさい。
  • 統合失調症患者の家族への心理教育
  • うつ病患者への薬物療法
  • 高次脳機能障害の人にも使い方が分かりやすい道具の開発研究
  • 認知症の人が生活しやすいグループホームの在り方の研究
  • 偏見をもたずに精神障害者を雇用する職場を増やす啓発活動

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この過去問の解説 (2件)

01

国際生活機能分類(ICF)は2001年のWHO総会で採択された、人間の健康状態や心身の機能・環境による影響の評価をアルファベットと数字で表す世界共通の分類方式の事を言います。

選択肢1. 統合失調症患者の家族への心理教育

✕ 統合失調症患者の家族への心理教育は「活動」にあたります。ICFにおける活動とは、目的を持った具体的な行動の事を言います。

選択肢2. うつ病患者への薬物療法

〇 うつ病患者への薬物療法は「心身機能・身体構造」に当たります。

選択肢3. 高次脳機能障害の人にも使い方が分かりやすい道具の開発研究

✕ 高次脳機能障害の人にも使い方が分かりやすい道具の開発研究は「環境因子」に当たります。環境因子は、対象者を取り巻く環境全てを指します。

選択肢4. 認知症の人が生活しやすいグループホームの在り方の研究

✕ 認知症の人が生活しやすいグループホームの在り方の研究は「環境因子」に当たり、環境因子の制度的環境に分類されます。

選択肢5. 偏見をもたずに精神障害者を雇用する職場を増やす啓発活動

✕ 偏見をもたずに精神障害者を雇用する職場を増やす啓発活動は「参加」に当たります。参加は家庭や社会への関わりの事を言います。

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02

ICF(国際生活機能分類) は、2001年にWHO総会で採択されました。

 

前身のICIDH(国際障害分類、1980年)が「疾病の帰結に関する分類」とされるのに対して、

ICF(国際生活機能分類) はすべての人に対する「健康の構成要素に関する分類」とされています。

 

「心身機能・構造」:心身の働き

「活動」:生活行為

「参加」:家庭・社会への関与・役割

の3要素が相互に影響を与え、

「健康状態」

「環境因子」

「個人因子」

からも影響を受ける「相互作用モデル」を提唱しています。

選択肢1. 統合失調症患者の家族への心理教育

正しくありません。

 

「統合失調症患者の家族への心理教育」は、直接に「心身機能・構造」に焦点があたっていません。

 

「環境因子」に焦点をあてています。

選択肢2. うつ病患者への薬物療法

正しいです。

 

「うつ病患者への薬物療法」は、直接に「心身機能・構造」に焦点があたっています。

選択肢3. 高次脳機能障害の人にも使い方が分かりやすい道具の開発研究

正しくありません。

 

高次脳機能障害の人にも使い方が分かりやすい道具の開発研究」は、直接に「心身機能・構造」に焦点があたっていません。

 

「環境因子」に焦点をあてています。

選択肢4. 認知症の人が生活しやすいグループホームの在り方の研究

正しくありません。

 

認知症の人が生活しやすいグループホームの在り方の研究」は、直接に「心身機能・構造」に焦点があたっていません。

 

「環境因子」に焦点をあてています。

選択肢5. 偏見をもたずに精神障害者を雇用する職場を増やす啓発活動

正しくありません。

 

認知症の人が生活しやすいグループホームの在り方の研究」は、直接に「心身機能・構造」に焦点があたっていません。

 

「環境因子」に焦点をあてています。

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