精神保健福祉士 過去問
第26回(令和5年度)
問111 (精神保健福祉相談援助の基盤 問8)

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問題

精神保健福祉士試験 第26回(令和5年度) 問111(精神保健福祉相談援助の基盤 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

Jさん(16歳、女性)は、母親(42歳)と祖母(75歳)の三人暮らしであった。ある日、祖母が認知症のためU精神科病院に入院することになった。U精神科病院のK精神保健福祉士は入院に当たって、母親とJさんと面談をした。母親は離婚後、パート勤務しているが、経済状況は厳しく、二つの仕事を掛け持ちしていた。そのため、母親の帰りは遅く、Jさんが祖母の介護を担っていた。祖母から目を離せない時には、Jさんは高校を休んでおり、周りには相談できる人もいない様子であった。K精神保健福祉士は、Jさんにも専門的な支援が必要であると考え、Jさんの同意を得て関連する機関に連絡をした。
次のうち、K精神保健福祉士が行った活動として、適切なものを1つ選びなさい。
  • コーディネート
  • コーピング
  • モデリング
  • ブローカリング
  • シェイピング

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この過去問の解説 (2件)

01

家庭環境の状況から、ヤングケアラーとなっているJさんに対する支援について考える問題となっています。

選択肢1. コーディネート

✕ コーディネートとは、クライエントにとって必要な制度やサービスなどに結びつけ、活用できるようにする事を言います。現時点ではK精神保健福祉士は関連する機関に連絡を取った段階であり、制度の活用にまで至っていませんので、コーディネートを行った訳ではありません。

選択肢2. コーピング

✕ コーピングとは、ストレスへの対処方法を知って、緊張状態を和らげる事を言います。

本設問でK精神保健福祉士がそのような事を行っている描写はないため、不適切です。

選択肢3. モデリング

✕ モデリングとは、ある特定の人の行動などを観察し、それを学んで身につける事を言います。

K精神保健福祉士がそのような事を行っている描写はないため、不適切です。

選択肢4. ブローカリング

〇 ブローカリングとは、支援に必要と思われる機関にクライエントを仲介する事を言います。

K精神保健福祉士は、Jさんに許可を得た上で関連する機関に連絡を入れており、この行動がブローカリングに該当します。

選択肢5. シェイピング

✕ シェイピングは、大きな目標を達成するために、まずは達成しやすい小さな目標を立て、それを達成しながら最終的な目標達成に近づけていく事を言います。

K精神保健福祉士がそのような事を行っている描写はないため、不適切です。

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02

事例の内容と各選択肢で示された用語の意義を整理しながら解答するようにしましょう。

選択肢1. コーディネート

適切ではありません。

 

福祉で用いられているコーディネートの意義は「日常生活ニーズ調査や個別レベルの会議などにより、支援のニーズと地域資源の状況を把握した上で、地域における具体的な取組を総合的に支援・推進する機能」などのように理解されています。

 

Jさん自身への支援の必要性を感じ関係機関を紹介することが、地域における施策の具体的支援の推進まで念頭に入っているとは考えにくいです。

選択肢2. コーピング

適切ではありません。

 

コーピングとは、一般的には、無意識的、意識的にストレスに対処するための行動などを指すとされます。

選択肢3. モデリング

適切ではありません。

 

モデリングとは、他人(モデル)の行動を観察・模倣することで学習が成立することを指します。

選択肢4. ブローカリング

適切です。

 

ブローカリングとは、仲介を意味します。

 

Jさんのニーズを把握し、K精神保健福祉士が仲介者として、関係機関に連絡しています。

選択肢5. シェイピング

適切ではありません。

 

シェイピングとは、一般には、目標をスモールステップに分けて、徐々に達成感を得ながらステップアップしていく方法のことをいいます。

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