精神保健福祉士 過去問
第26回(令和5年度)
問112 (精神保健福祉相談援助の基盤 問9)
問題文
次の記述のうち、チームアプローチにおけるトランスディシプリナリ・モデルの説明として、正しいものを1つ選びなさい。
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
精神保健福祉士試験 第26回(令和5年度) 問112(精神保健福祉相談援助の基盤 問9) (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述のうち、チームアプローチにおけるトランスディシプリナリ・モデルの説明として、正しいものを1つ選びなさい。
- 職種の専門分野を超えて役割を解放し、横断的に共有を図り課題を達成する。
- チームにおいて専門職として各々の役割を果たすため、独立して業務を行う。
- 職種間の役割を一部流動させ、チームとして複合的な課題に取り組む。
- 協働・連携の下で各々の役割を果たすため、専門職間の相互作用が高まる。
- チーム内の専門職間に階層性が存在し、医療現場では医師が中心となる。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (2件)
01
チームアプローチにおけるモデルには3モデルあり、その特徴と名称は以下の通りになります。
①マルチディシプリナリ・モデル(権威モデル)
チームメンバーがそれぞれ専門とする分野で目標を設定し、各自で目標達成のための支援やアセスメントなどを行う方法です。
役割が固定的であり、相互作用が少ない事が特徴となります。
②インターディシプリナリ・モデル(コンセンサスモデル)
クライエントが持つ複数のニーズに対応するため、それぞれの専門職が連携し目標達成を目指してケアを提供します。
役割はおおむね固定されていますが、相互作用は大きく、階層関係が無い事が特徴です。
③トランスディシプリナリ・モデル(マトリックスモデル)
チームの中でメンバーの専門分野にこだわらず、計画的に専門分野を超え、横断的に共有した役割解放を行う事で課題解決を目指すアプローチ方法です。
専門分野にこだわらないため役割が流動的であり、相互作用が大きく階層関係が無い事が特徴となります。
以上の内容を踏まえた上で、本設問を解いていきましょう。
〇 選択肢の内容は、トランスディシプリナリ・モデルの説明となっています。
✕ 選択肢の内容は、マルチディシプリナリ・モデルの説明になっています。
✕ 選択肢の内容は、インターディシプリナリ・モデルの説明になっています。
✕ 選択肢の内容は、インターディシプリナリ・モデルの説明になっています。
✕ 選択肢の内容は、マルチディシプリナリ・モデルの説明になっています。
参考になった数2
この解説の修正を提案する
02
多職種連携モデル(チームアプローチ)には3つのモデルが提唱されています。
1 マルチディシプリナリ・モデル
階層性あり リーダーの指示のもと各職種がそれぞれ専門性を発揮
2 インターディシプリナリ・モデル
階層性なし 多職種に明確な役割分担あり
3 トランスディシプリナリ・モデル
多職種間で役割を横断的に共有 専門職の役割代替あり
正しいです。
「職種の専門分野を超えて役割を解放し、横断的に共有を図り課題を達成する。」は、トランスディシプリナリ・モデルの説明です。
正しくありません。
「チームにおいて専門職として各々の役割を果たすため、独立して業務を行う。」は、マルチディシプリナリ・モデルの説明です。
正しくありません。
「職種間の役割を一部流動させ、チームとして複合的な課題に取り組む。」は、インターディシプリナリ・モデルの説明です。
正しくありません。
「個々の役割を果たすため」との文章が、トランスディシプリナリ・モデルの説明となっていません。
正しくありません。
「チーム内の専門職間に階層性が存在し、医療現場では医師が中心となる。」は、マルチディシプリナリ・モデルの説明です。
参考になった数1
この解説の修正を提案する
前の問題(問111)へ
第26回(令和5年度) 問題一覧
次の問題(問113)へ