精神保健福祉士 過去問
第26回(令和5年度)
問114 (精神保健福祉相談援助の基盤 問11)

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問題

精神保健福祉士国家試験 第26回(令和5年度) 問114(精神保健福祉相談援助の基盤 問11) (訂正依頼・報告はこちら)

次の事例を読んで、(※2)でのL精神保健福祉士の関わりを表すものとして、適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕
L精神保健福祉士は、精神障害者を主な利用者とする就労継続支援B型事業所で働いている。作業が終わると利用者数人が集まり、人付き合いや生活上の困りごと、夢や願いなど様々なことを互いに話し合っていた。その話し合いの場は徐々に広がりを見せ、他の事業所の利用者も加わるようになっていった。L精神保健福祉士は、その活動の代表となったMさんから話し合いの場所について相談を受け、公民館を紹介した。しばらくの間、L精神保健福祉士が会場予約を代わりにしていたが、Mさんたちは集まる時間や回数、ルールなどを決め、会場予約を含めて自分たちで運営するようになっていった。そして自分たちの活動に「α」と名前を付けた。(※1)
ある日、L精神保健福祉士は、市の社会福祉協議会のA社会福祉士から「精神障害への理解と関わり」をテーマに市民を対象とした研修会の講師を依頼された。研修会でL精神保健福祉士は、精神疾患の発症頻度や症状、リカバリーの考え方などについて講義した。受講者からは、「精神疾患について初めて学ぶ機会を得た」「町内に障害者の事業所があるが、ほとんど交流がない」などの感想が述べられた。そこでL精神保健福祉士とA社会福祉士は、精神障害についての理解が地域ではなかなか得られにくく、見えない壁があると考え、次は当事者にも講師を担当してもらい研修会を企画しようと話し合った。L精神保健福祉士が「α」のメンバーに相談したところ、自分たちの経験を発信する機会にしたいと賛同が得られた。「α」のメンバーとL精神保健福祉士は、地域への発信の内容や方法をそれぞれの立場から学び合い、皆で考え準備を進めた。(※2)
半年後に「α」のメンバーが講師に加わった新たな研修会を開いた。研修会後、受講者から、「同じ地域社会の中で共に生活している人だと感じた」「一緒に町内のイベントなど何かをやれそうに思う、やってみたい」などの感想が寄せられた。(※3)
  • ナチュラルサポート
  • パートナーシップ
  • ボランティア
  • コンシューマー・イニシアティブ
  • チャリティ

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この過去問の解説 (2件)

01

本設問では、専門職であるL精神保健福祉士と、当事者から成る集団の「α」との関係性について着目する必要があります。

選択肢1. ナチュラルサポート

✕ ナチュラルサポートとは、クライエントが所属している集団のメンバーなどから、必要な支援を自然な形で受ける事を言います。L精神保健福祉士は「α」のメンバーではなく、支援者の立場で関わりを持っているため、ナチュラルサポートを行っている訳ではありません。

選択肢2. パートナーシップ

〇 パートナーシップとは、支援者とクライエントがお互いを大切な存在であると認識し尊重した上で、共通の課題解決に向けて取り組む事を言います。

本設問では、L精神保健福祉士が「α」のメンバーに研修会の企画について相談し、協力を得る事が出来ています。課題についてお互いに共有し、その解決に向けて取り組んでいる姿が見えるため、パートナーシップに基づいた支援であると言えます。

選択肢3. ボランティア

✕ ボランティアとは、より良い地域や社会を作るために自発的に活動を行う事を指します。本設問ではL精神保健福祉士が「α」のメンバーに対して研修会への参加を依頼しており、自発的に活動を開始した訳ではないため、適切なものとは言えません。

選択肢4. コンシューマー・イニシアティブ

✕ コンシューマー・イニシアティブとは、支援者が主導するのではなく、クライエントが主体となって行動する事を言います。

本設問においては、L精神保健福祉士が主導して研修会の準備に取り組んでおり、コンシューマー・イニシアティブを発揮しているとは言えません。

選択肢5. チャリティ

✕ チャリティとは、慈善・慈愛の思いに基づき実施される活動の事を言います。また、その活動によって得られた収益を、特定の活動や団体などに寄付する事なども指します。

本設問においては、チャリティに基づいた活動は行われていないため、適切な内容とは言えません。

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02

L精神保健福祉士が行った研修会から、当事者が講師を担当する研修会への発展が見られている場面です。L精神保健福祉士としては、当事者への主旨の説明と理解など、関わり方が重要になります。

選択肢1. ナチュラルサポート

不適切です。ナチュラルサポートとは、職場において従業員が支援が必要な従業員をサポートすることです。ここでは、「地域への発信の内容や方法」とあるので、不適切です。

選択肢2. パートナーシップ

適切です。「自分たちの経験を発信する機会にしたいと賛同が得られた」「皆で考え準備を進めた」とありますので、適切です。

選択肢3. ボランティア

不適切です。当事者として、地域社会へ貢献する活動であると考えられるものの、問題ではL精神保健福祉士の関わりについて問われているので、不適切です。

選択肢4. コンシューマー・イニシアティブ

不適切です。コンシューマーとは、サービスを利用する精神障害者のこと、イニシアティブとは、主導権を意味することから不適切であることがわかります。

選択肢5. チャリティ

不適切です。L精神保健福祉士は、慈善活動について関わりをしているわけではありません。

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