精神保健福祉士 過去問
第26回(令和5年度)
問116 (精神保健福祉相談援助の基盤 問13)
問題文
次の事例を読んで、(※1)について、バイオサイコソーシャルモデルの視点でBワーカーが着目したこととして、適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕
精神科クリニックで働くB精神保健福祉士(以下「Bワーカー」という。)は、中学の養護教諭からの紹介で、嫌なことがあるとリストカットするというCさん(15歳、女性)のインテーク面接を行った。当日母親が付き添っていたが、はじめにCさんから話を聞いた。Bワーカーがバイオサイコソーシャルモデルにのっとって話を聞く中で、Cさんはクラスの誰とも付き合いがなく、休み時間も机に伏していることや、摂食障害の傾向もあることが分かってきた。親については、「父親はいつも酔っている。母親は怒ってばかりなので何も話していない。今日も理由が何か分からずに来ている」と言う。BワーカーはCさんが話してくれたことをねぎらい、医師の診察につなげた。(※1)
診察後、医師とBワーカーは、Cさんにことわって、母親に状況を話した。母親は驚き、「夫のことで頭が一杯で気が付かなかった。夫は毎晩深酒しては、Cの成績や反抗的態度について私を責めるんです。だからついCには厳しくしてしまって。Cが身体を傷つけたり、無理に食べて吐いたりするのをすぐにやめさせます」と言う。Bワーカーは、「急いでCさんの行動をやめさせようとせず、まずCさんの思いを聞きましょう」と伝えた。
Cさんの通院が始まり、Bワーカーは、母親に対してCさんへの対応を話し合うだけでよいのか気になったため、職能団体が実施するスーパービジョンを受けた。スーパーバイザーからは家族をシステムとして理解すること、母親もクライエントであるという視点をもつこと等の助言を得た。Bワーカーは母親のニーズと共に、親子3人の関係性からCさんの問題を考え始めた。(※2)
BワーカーはCさんの話を聞くように努め始めた母親を称賛しつつ、母親のニーズを明確にしていった。そして母親に更なる気づきを促すために、「他の家族からも学びましょう」と保健所主催のアルコール問題を理解するための家族教室への参加を勧めた。(※3)
〔事例〕
精神科クリニックで働くB精神保健福祉士(以下「Bワーカー」という。)は、中学の養護教諭からの紹介で、嫌なことがあるとリストカットするというCさん(15歳、女性)のインテーク面接を行った。当日母親が付き添っていたが、はじめにCさんから話を聞いた。Bワーカーがバイオサイコソーシャルモデルにのっとって話を聞く中で、Cさんはクラスの誰とも付き合いがなく、休み時間も机に伏していることや、摂食障害の傾向もあることが分かってきた。親については、「父親はいつも酔っている。母親は怒ってばかりなので何も話していない。今日も理由が何か分からずに来ている」と言う。BワーカーはCさんが話してくれたことをねぎらい、医師の診察につなげた。(※1)
診察後、医師とBワーカーは、Cさんにことわって、母親に状況を話した。母親は驚き、「夫のことで頭が一杯で気が付かなかった。夫は毎晩深酒しては、Cの成績や反抗的態度について私を責めるんです。だからついCには厳しくしてしまって。Cが身体を傷つけたり、無理に食べて吐いたりするのをすぐにやめさせます」と言う。Bワーカーは、「急いでCさんの行動をやめさせようとせず、まずCさんの思いを聞きましょう」と伝えた。
Cさんの通院が始まり、Bワーカーは、母親に対してCさんへの対応を話し合うだけでよいのか気になったため、職能団体が実施するスーパービジョンを受けた。スーパーバイザーからは家族をシステムとして理解すること、母親もクライエントであるという視点をもつこと等の助言を得た。Bワーカーは母親のニーズと共に、親子3人の関係性からCさんの問題を考え始めた。(※2)
BワーカーはCさんの話を聞くように努め始めた母親を称賛しつつ、母親のニーズを明確にしていった。そして母親に更なる気づきを促すために、「他の家族からも学びましょう」と保健所主催のアルコール問題を理解するための家族教室への参加を勧めた。(※3)
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問題
精神保健福祉士国家試験 第26回(令和5年度) 問116(精神保健福祉相談援助の基盤 問13) (訂正依頼・報告はこちら)
次の事例を読んで、(※1)について、バイオサイコソーシャルモデルの視点でBワーカーが着目したこととして、適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕
精神科クリニックで働くB精神保健福祉士(以下「Bワーカー」という。)は、中学の養護教諭からの紹介で、嫌なことがあるとリストカットするというCさん(15歳、女性)のインテーク面接を行った。当日母親が付き添っていたが、はじめにCさんから話を聞いた。Bワーカーがバイオサイコソーシャルモデルにのっとって話を聞く中で、Cさんはクラスの誰とも付き合いがなく、休み時間も机に伏していることや、摂食障害の傾向もあることが分かってきた。親については、「父親はいつも酔っている。母親は怒ってばかりなので何も話していない。今日も理由が何か分からずに来ている」と言う。BワーカーはCさんが話してくれたことをねぎらい、医師の診察につなげた。(※1)
診察後、医師とBワーカーは、Cさんにことわって、母親に状況を話した。母親は驚き、「夫のことで頭が一杯で気が付かなかった。夫は毎晩深酒しては、Cの成績や反抗的態度について私を責めるんです。だからついCには厳しくしてしまって。Cが身体を傷つけたり、無理に食べて吐いたりするのをすぐにやめさせます」と言う。Bワーカーは、「急いでCさんの行動をやめさせようとせず、まずCさんの思いを聞きましょう」と伝えた。
Cさんの通院が始まり、Bワーカーは、母親に対してCさんへの対応を話し合うだけでよいのか気になったため、職能団体が実施するスーパービジョンを受けた。スーパーバイザーからは家族をシステムとして理解すること、母親もクライエントであるという視点をもつこと等の助言を得た。Bワーカーは母親のニーズと共に、親子3人の関係性からCさんの問題を考え始めた。(※2)
BワーカーはCさんの話を聞くように努め始めた母親を称賛しつつ、母親のニーズを明確にしていった。そして母親に更なる気づきを促すために、「他の家族からも学びましょう」と保健所主催のアルコール問題を理解するための家族教室への参加を勧めた。(※3)
〔事例〕
精神科クリニックで働くB精神保健福祉士(以下「Bワーカー」という。)は、中学の養護教諭からの紹介で、嫌なことがあるとリストカットするというCさん(15歳、女性)のインテーク面接を行った。当日母親が付き添っていたが、はじめにCさんから話を聞いた。Bワーカーがバイオサイコソーシャルモデルにのっとって話を聞く中で、Cさんはクラスの誰とも付き合いがなく、休み時間も机に伏していることや、摂食障害の傾向もあることが分かってきた。親については、「父親はいつも酔っている。母親は怒ってばかりなので何も話していない。今日も理由が何か分からずに来ている」と言う。BワーカーはCさんが話してくれたことをねぎらい、医師の診察につなげた。(※1)
診察後、医師とBワーカーは、Cさんにことわって、母親に状況を話した。母親は驚き、「夫のことで頭が一杯で気が付かなかった。夫は毎晩深酒しては、Cの成績や反抗的態度について私を責めるんです。だからついCには厳しくしてしまって。Cが身体を傷つけたり、無理に食べて吐いたりするのをすぐにやめさせます」と言う。Bワーカーは、「急いでCさんの行動をやめさせようとせず、まずCさんの思いを聞きましょう」と伝えた。
Cさんの通院が始まり、Bワーカーは、母親に対してCさんへの対応を話し合うだけでよいのか気になったため、職能団体が実施するスーパービジョンを受けた。スーパーバイザーからは家族をシステムとして理解すること、母親もクライエントであるという視点をもつこと等の助言を得た。Bワーカーは母親のニーズと共に、親子3人の関係性からCさんの問題を考え始めた。(※2)
BワーカーはCさんの話を聞くように努め始めた母親を称賛しつつ、母親のニーズを明確にしていった。そして母親に更なる気づきを促すために、「他の家族からも学びましょう」と保健所主催のアルコール問題を理解するための家族教室への参加を勧めた。(※3)
- 問題を親には言わずに抱えてきたCさんの強さ
- 自傷行為や摂食障害に見られるCさんの病理
- 学校でも家でも孤立し無力化しているCさんの状態
- 母親が怒ってばかりの家庭に育ってきたというCさんの物語
- Cさんの心身の状態と学校や家庭での状態との相互関連性
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この過去問の解説 (2件)
01
本設問で挙げられている「バイオサイコソーシャルモデル」とは、クライエントの課題を把握するためには、クライエントの状況を「バイオ(身体状態、健康状態等)」「サイコ(心理状態等)」「ソーシャル(社会環境等)」の3つの側面から捉える必要があるとする考え方の事を言います。
3つの要素は互いに関連し合っているという考え方であり、一つの要素から課題解決を考えるのではなく、それぞれの側面からのアプローチを図り、問題解決を考える必要があります。
✕ 問題を親には言わずに抱えてきたCさんの強さに注目する事は大切ですが、バイオサイコソーシャルモデルの視点で考えた際はCさんの心理状態(サイコ)部分にしか着目出来ていないため、不適切です。
✕ 自傷行為や摂食障害を起こしているというCさんの病理も、把握する情報として大切ですが、バイオサイコソーシャルモデルの視点で考えると、Cさんの健康(バイオ)部分にしか着目出来ていないため、不適切です。
✕ 「学校や家で孤立している」という生活環境(ソーシャル)に着目する事は重要ですが、それ以外の視点でCさんを捉える事が出来ていないため、バイオサイコソーシャルモデルに基づいた支援とは言えません。
✕ 「母親が怒ってばかりの家庭に育ってきた」という情報は重要ですが、この情報はソーシャル面のみに注目したものとなっており、バイオサイコソーシャルモデルに基づいた支援とは言えません。
〇 Cさんの心身の状態(バイオ・サイコ)と学校や家庭での状態(ソーシャル)の相互関連性を確認する事で、それぞれの視点からCさんの状態を把握し、問題解決に結びつけていく方法であり、バイオサイコソーシャルモデルに沿った支援と言えます。
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02
バイオサイコソーシャルモデルでは、バイオ(生物)、サイコ(心理)、ソーシャル(社会)の視点から総合的に当事者を捉えます。一つの部分に注目することではないことに注意しましょう。
不適切です。Cさんの強さだけを捉えています。
不適切です。Cさんの病理だけを捉えています。
不適切です。Cさんの状態だけを捉えています。
不適切です。Cさんの物語だけを捉えています。
適切です。Cさんの心身の状態と学校や家庭での状態を相互関連性で捉えています。
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