精神保健福祉士 過去問
第26回(令和5年度)
問118 (精神保健福祉相談援助の基盤 問15)
問題文
次の事例を読んで、(※3)について、母親に保健所主催の家族教室を紹介した目的として、適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕
精神科クリニックで働くB精神保健福祉士(以下「Bワーカー」という。)は、中学の養護教諭からの紹介で、嫌なことがあるとリストカットするというCさん(15歳、女性)のインテーク面接を行った。当日母親が付き添っていたが、はじめにCさんから話を聞いた。Bワーカーがバイオサイコソーシャルモデルにのっとって話を聞く中で、Cさんはクラスの誰とも付き合いがなく、休み時間も机に伏していることや、摂食障害の傾向もあることが分かってきた。親については、「父親はいつも酔っている。母親は怒ってばかりなので何も話していない。今日も理由が何か分からずに来ている」と言う。BワーカーはCさんが話してくれたことをねぎらい、医師の診察につなげた。(※1)
診察後、医師とBワーカーは、Cさんにことわって、母親に状況を話した。母親は驚き、「夫のことで頭が一杯で気が付かなかった。夫は毎晩深酒しては、Cの成績や反抗的態度について私を責めるんです。だからついCには厳しくしてしまって。Cが身体を傷つけたり、無理に食べて吐いたりするのをすぐにやめさせます」と言う。Bワーカーは、「急いでCさんの行動をやめさせようとせず、まずCさんの思いを聞きましょう」と伝えた。
Cさんの通院が始まり、Bワーカーは、母親に対してCさんへの対応を話し合うだけでよいのか気になったため、職能団体が実施するスーパービジョンを受けた。スーパーバイザーからは家族をシステムとして理解すること、母親もクライエントであるという視点をもつこと等の助言を得た。Bワーカーは母親のニーズと共に、親子3人の関係性からCさんの問題を考え始めた。(※2)
BワーカーはCさんの話を聞くように努め始めた母親を称賛しつつ、母親のニーズを明確にしていった。そして母親に更なる気づきを促すために、「他の家族からも学びましょう」と保健所主催のアルコール問題を理解するための家族教室への参加を勧めた。(※3)
〔事例〕
精神科クリニックで働くB精神保健福祉士(以下「Bワーカー」という。)は、中学の養護教諭からの紹介で、嫌なことがあるとリストカットするというCさん(15歳、女性)のインテーク面接を行った。当日母親が付き添っていたが、はじめにCさんから話を聞いた。Bワーカーがバイオサイコソーシャルモデルにのっとって話を聞く中で、Cさんはクラスの誰とも付き合いがなく、休み時間も机に伏していることや、摂食障害の傾向もあることが分かってきた。親については、「父親はいつも酔っている。母親は怒ってばかりなので何も話していない。今日も理由が何か分からずに来ている」と言う。BワーカーはCさんが話してくれたことをねぎらい、医師の診察につなげた。(※1)
診察後、医師とBワーカーは、Cさんにことわって、母親に状況を話した。母親は驚き、「夫のことで頭が一杯で気が付かなかった。夫は毎晩深酒しては、Cの成績や反抗的態度について私を責めるんです。だからついCには厳しくしてしまって。Cが身体を傷つけたり、無理に食べて吐いたりするのをすぐにやめさせます」と言う。Bワーカーは、「急いでCさんの行動をやめさせようとせず、まずCさんの思いを聞きましょう」と伝えた。
Cさんの通院が始まり、Bワーカーは、母親に対してCさんへの対応を話し合うだけでよいのか気になったため、職能団体が実施するスーパービジョンを受けた。スーパーバイザーからは家族をシステムとして理解すること、母親もクライエントであるという視点をもつこと等の助言を得た。Bワーカーは母親のニーズと共に、親子3人の関係性からCさんの問題を考え始めた。(※2)
BワーカーはCさんの話を聞くように努め始めた母親を称賛しつつ、母親のニーズを明確にしていった。そして母親に更なる気づきを促すために、「他の家族からも学びましょう」と保健所主催のアルコール問題を理解するための家族教室への参加を勧めた。(※3)
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問題
精神保健福祉士国家試験 第26回(令和5年度) 問118(精神保健福祉相談援助の基盤 問15) (訂正依頼・報告はこちら)
次の事例を読んで、(※3)について、母親に保健所主催の家族教室を紹介した目的として、適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕
精神科クリニックで働くB精神保健福祉士(以下「Bワーカー」という。)は、中学の養護教諭からの紹介で、嫌なことがあるとリストカットするというCさん(15歳、女性)のインテーク面接を行った。当日母親が付き添っていたが、はじめにCさんから話を聞いた。Bワーカーがバイオサイコソーシャルモデルにのっとって話を聞く中で、Cさんはクラスの誰とも付き合いがなく、休み時間も机に伏していることや、摂食障害の傾向もあることが分かってきた。親については、「父親はいつも酔っている。母親は怒ってばかりなので何も話していない。今日も理由が何か分からずに来ている」と言う。BワーカーはCさんが話してくれたことをねぎらい、医師の診察につなげた。(※1)
診察後、医師とBワーカーは、Cさんにことわって、母親に状況を話した。母親は驚き、「夫のことで頭が一杯で気が付かなかった。夫は毎晩深酒しては、Cの成績や反抗的態度について私を責めるんです。だからついCには厳しくしてしまって。Cが身体を傷つけたり、無理に食べて吐いたりするのをすぐにやめさせます」と言う。Bワーカーは、「急いでCさんの行動をやめさせようとせず、まずCさんの思いを聞きましょう」と伝えた。
Cさんの通院が始まり、Bワーカーは、母親に対してCさんへの対応を話し合うだけでよいのか気になったため、職能団体が実施するスーパービジョンを受けた。スーパーバイザーからは家族をシステムとして理解すること、母親もクライエントであるという視点をもつこと等の助言を得た。Bワーカーは母親のニーズと共に、親子3人の関係性からCさんの問題を考え始めた。(※2)
BワーカーはCさんの話を聞くように努め始めた母親を称賛しつつ、母親のニーズを明確にしていった。そして母親に更なる気づきを促すために、「他の家族からも学びましょう」と保健所主催のアルコール問題を理解するための家族教室への参加を勧めた。(※3)
〔事例〕
精神科クリニックで働くB精神保健福祉士(以下「Bワーカー」という。)は、中学の養護教諭からの紹介で、嫌なことがあるとリストカットするというCさん(15歳、女性)のインテーク面接を行った。当日母親が付き添っていたが、はじめにCさんから話を聞いた。Bワーカーがバイオサイコソーシャルモデルにのっとって話を聞く中で、Cさんはクラスの誰とも付き合いがなく、休み時間も机に伏していることや、摂食障害の傾向もあることが分かってきた。親については、「父親はいつも酔っている。母親は怒ってばかりなので何も話していない。今日も理由が何か分からずに来ている」と言う。BワーカーはCさんが話してくれたことをねぎらい、医師の診察につなげた。(※1)
診察後、医師とBワーカーは、Cさんにことわって、母親に状況を話した。母親は驚き、「夫のことで頭が一杯で気が付かなかった。夫は毎晩深酒しては、Cの成績や反抗的態度について私を責めるんです。だからついCには厳しくしてしまって。Cが身体を傷つけたり、無理に食べて吐いたりするのをすぐにやめさせます」と言う。Bワーカーは、「急いでCさんの行動をやめさせようとせず、まずCさんの思いを聞きましょう」と伝えた。
Cさんの通院が始まり、Bワーカーは、母親に対してCさんへの対応を話し合うだけでよいのか気になったため、職能団体が実施するスーパービジョンを受けた。スーパーバイザーからは家族をシステムとして理解すること、母親もクライエントであるという視点をもつこと等の助言を得た。Bワーカーは母親のニーズと共に、親子3人の関係性からCさんの問題を考え始めた。(※2)
BワーカーはCさんの話を聞くように努め始めた母親を称賛しつつ、母親のニーズを明確にしていった。そして母親に更なる気づきを促すために、「他の家族からも学びましょう」と保健所主催のアルコール問題を理解するための家族教室への参加を勧めた。(※3)
- 父親の飲酒による攻撃的な行動から母親とCさんが避難するため。
- 父親の飲酒問題への母親の誤った対応を直ちにやめてもらうため。
- 父親が酒を飲む理由を排除するため。
- 父親を同伴し飲酒問題を解決してもらうため。
- 父親の飲酒問題が母親とCさんにどう影響するかを理解してもらうため。
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この過去問の解説 (2件)
01
アルコール問題を理解するための家族教室への参加は、同じ状況に置かれた人同士での交流や、問題への対応方法を学ぶ事などに繋がります。そこで得た知識や仲間などが、問題解決に結びつく事もあるため、大切な支援の一つと言えます。
✕ 家族教室の目的は、同じ立場にある人との交流などが挙げられます。父親の飲酒による攻撃的な行動は問題と考えますが、家族教室に家庭から避難してきた人の受入機能はないため、家族教室を紹介する目的としては適切ではありません。
✕ 家族教室は同じ立場に置かれている人との交流や、参加者などから知識を得る事を目的としています。母親自身が家族教室を通して父親への対応方法などを他の参加者から得られる可能性はありますが、母親の対応を直ちにやめてもらう事を目的に家族教室への参加を勧める事は適切とは言えません。
また、現時点で母親が父親に対してどのように対応しているかは本事例から読み取る事が出来ず、誤った対応であるかどうかも判断する事はできません。
✕ 現時点で父親が酒を飲む理由は分かっていないため、それを排除する事はできません。その理由を知るためには父親に話を聞く必要があり、母親に対して家族教室へ参加する事を勧める理由にはなりません。
✕ 家族教室は、同じ立場に置かれている人同士の交流や仲間づくり、知識を得るために活用される場です。直接飲酒問題を解決する機能は持っていませんので、それを目的に紹介する事は不適切です。
〇 家族教室に参加している人の中には、Cさん家族と同じような環境に置かれている人が少なくありません。Cさん家族以外の参加者が実際に体験した事を教えてもらう事で、父親の飲酒問題がCさんと母親にどのように影響するのかを知る事が出来ます。その知識を元に、今後起こり得る事についての対処法を検討する事も出来る可能性もあるため、それらの知識をつけるために家族教室への参加を提案する事は、適切な支援と言えます。
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02
飲酒問題の解決のためには、家族の理解も必要です。事例にある「保健所主催のアルコール問題を理解するための家族教室」の開催目的について考えることで、解くことができます。
不適切です。家族教室は「避難する」目的で開催しているわけではありません。
不適切です。父親の飲酒問題について考えることも重要ですが、家族教室は「直ちにやめてもらう」ことを目的としているわけではありません。
不適切です。「酒を飲む理由を排除する」ことを目的として、開催しているわけではありません。
不適切です。「母親に更なる気づきを促すために」とあるので、父親を同伴を目的としているわけではないことがわかります。
適切です。「他の家族からも学びましょう」「家族教室」とあることから、選択肢のような目的で同じ立場の人と交流をすることが重要です。
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