精神保健福祉士 過去問
第26回(令和5年度)
問128 (精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問10)

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問題

精神保健福祉士国家試験 第26回(令和5年度) 問128(精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問10) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、統合失調症の再発率を高めるとされる家族の状況として、適切なものを1つ選びなさい。
  • 共依存
  • イネイブリング
  • 高い感情表出
  • 投影性同一視
  • 逆転移

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この過去問の解説 (2件)

01

統合失調症は、100人に1人程度の割合で発症すると言われている身近な病気の一つです。

選択肢1. 共依存

✕ 共依存とは患者と特定の他者が、お互いの関係性に対して過剰に依存する事を言います。患者は特定の他者に依存し、依存された他者は患者に対して過剰に関わる事でお互いを縛り付ける関係となってしまい、双方にとって良くない関係が築かれてしまう状況となります。

共依存は、1970年代にアルコール依存などに陥っている夫婦の関係性を観察する中で生まれた概念であり、過干渉となっている親子関係や、DVによって縛られている恋人関係などに見られる事もありますが、統合失調症の再発率を高める家族の状況とは言えません。

選択肢2. イネイブリング

✕ イネイブリングは、依存症に陥っている患者が起こした問題を家族などが肩代わりしてしまう事で、結果的に患者自身の立ち直りを阻害してしまう行動の事を言います。患者自身が起こした問題を当人が問題と感じる機会を奪ってしまうため、患者自身はその行為に対する罪悪感などを感じる事がなく、その問題を起こした原因となる行動を控える機会を失ってしまう事となります。

イネイブリングはアルコールなどの依存症の再発に関わるものと考えられますが、統合失調症の再発率を高めるものとは言えません。

選択肢3. 高い感情表出

〇 高い感情表出(高EE)とは、患者に対して強い感情表出を行う事を言います。特に批判的な感情や敵意を表すような感情、過度な愛情のような情緒的な感情の表出をする家族がいると、統合失調症の再発率を高めると言われています。

選択肢4. 投影性同一視

✕ 投影性同一視とは、患者自身が持つ受け入れたくない感情を相手に投げかけ、そこから相手を操作する事で、自分が持つ感情と同じものを相手も持っていると思い込ませる事を言います。

投影性同一視は、統合失調症の再発率を高める家族の状況とは言えません。

選択肢5. 逆転移

✕ 逆転移とは、ワーカーが自分と近しい関係の人に持っている感情を、無意識に患者へ向けてしまう事を言います。特にうつ病などを発症している患者に対して、ワーカーの否定的な感情が向かってしまった時は、命に関わる事態になる事もあるため注意が必要です。

ワーカーとして意識するべき大切なものですが、統合失調症の再発率を高める家族の状況とは言えません。

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02

統合失調症の当事者には、本人だけではなく家族の関わり方も重要となってきます。症状を悪化させないように、支援者には家族へのケアも求められます。

選択肢1. 共依存

不適切です。共依存は、統合失調症の再発率を高めるとはされていません。

選択肢2. イネイブリング

不適切です。イネイブリングは、統合失調症ではなくアルコール依存症に関連してきます。

選択肢3. 高い感情表出

適切です。高い感情表出は当事者への負担となることなどから統合失調症の再発率を高めるとされています。

選択肢4. 投影性同一視

不適切です。投影性同一視は、統合失調症の再発率を高めるとはされていません。

選択肢5. 逆転移

不適切です。逆転移は、支援者が当事者に対して、無意識に自分の感情を向けてしまうことを言います。ここでは、「家族の状況」について問われていますので、不適切です。

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