精神保健福祉士 過去問
第26回(令和5年度)
問129 (精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問11)
問題文
統合失調症の娘をもつEさん(70歳、女性)は10年前より家族相談員として活動している。ある日の相談会に、Fさん(45歳、女性)が初めて相談に訪れ、「息子が病気になったのは親のせいなのでしょうか」と沈鬱な表情で話した。Eさんは、「私も娘が病気になった頃は自分を責めてばかりでした」と話すと、Fさんは、「Eさんもそうだったのですか」と言い、涙を流した。その後Fさんは度々相談会に訪れ、半年経った頃には、「自分を責めてもしょうがないですね。自分の人生を楽しんでもいいですよね」と笑顔で話すようになった。EさんはFさんの変化に励まされ、相談員の活動にやりがいを感じた。
次のうち、家族相談員の活動を通して、Eさんにもたらされたことを示す概念として、適切なものを1つ選びなさい。
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問題
精神保健福祉士国家試験 第26回(令和5年度) 問129(精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問11) (訂正依頼・報告はこちら)
統合失調症の娘をもつEさん(70歳、女性)は10年前より家族相談員として活動している。ある日の相談会に、Fさん(45歳、女性)が初めて相談に訪れ、「息子が病気になったのは親のせいなのでしょうか」と沈鬱な表情で話した。Eさんは、「私も娘が病気になった頃は自分を責めてばかりでした」と話すと、Fさんは、「Eさんもそうだったのですか」と言い、涙を流した。その後Fさんは度々相談会に訪れ、半年経った頃には、「自分を責めてもしょうがないですね。自分の人生を楽しんでもいいですよね」と笑顔で話すようになった。EさんはFさんの変化に励まされ、相談員の活動にやりがいを感じた。
次のうち、家族相談員の活動を通して、Eさんにもたらされたことを示す概念として、適切なものを1つ選びなさい。
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ピア・アドボケイト
-
カタルシス
-
ヘルパー・セラピー原理
-
バウンダリー
-
リフレーミング
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この過去問の解説 (2件)
01
本設問では、選択肢に挙げられている用語を正確に理解していなければ、正答に結びつける事が難しい問題です。様々な理論が数多く存在しますが、一つひとつ覚えておくようにしましょう。
✕ ピア・アドボケイトとは、同じような体験をした立場の人が相手の人の権利擁護を行う事を言います。本事例ではEさんの言葉によって、Fさんが自分の人生を楽しむという気持ちに変化していますので、Eさんにもたらされたものではなく、Fさんにもたらされたものであると言えます。適切な内容ではありません。
✕ カタルシスとは、自分の中にある不安や恐怖などの気持ちを何らかの気持ちで表現する事で、心の中が浄化され、問題解決に繋がる事を言います。本事例では、Eさん・Fさんとも自分の気持ちを言葉にして表出していますが、それによって前向きな気持ちになっているのはFさんである事が読み取れますので、カタルシスは適切な選択肢ではありません。
〇 ヘルパー・セラピー原理は、支援者が他者を助ける事によって、支援者自身が精神的に支えられる現象の事を言います。Eさんは自分の言葉でFさんが前向きに変化した姿を見て、自分自身の仕事にやりがいを感じるようになっているため、ヘルパー・セラピー原理に当てはまっています。
✕ バウンダリーとは、自分と他者との境界線の事を言います。本設問には特に関連する内容は見られません。
✕ リフレーミングとは、物事を他の視点から捉え、新しい視点を見出す事を言います。本設問ではFさんに対する見方を変えたわけではなく、Eさんからの声掛けや時間の経過などによってFさんが変化した事が分かりますので、リフレーミングの実践を行っている訳ではありません。
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02
家族相談員として活動するEさんについて問われていることがポイントです。EさんのFさんに対する関わりによって、Eさんが感じたことを読み取りましょう。
不適切です。アドボケイトとは、権利擁護という意味があります。ここでは、家族相談員として活動しているEさんにもたらされたことについて問われていますので、不適切です。
不適切です。カタルシスとは、自分の心の中が浄化されることを言います。現在のEさんは、心の中に不安等があったわけではありません。
適切です。ヘルパー・セラピー原理とは、支援を行うことで結果的に支援者自身が支えられる現象のことです。「EさんはFさんの変化に励まされ」とありますので、適切です。
不適切です。バウンダリーとは、境界を意味します。事例から読み取ることはできません。
不適切です。リフレーミングとは、物事の視点を変え、別の視点から見ることを言います。事例からそのような概念を読み取ることはできません。
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