精神保健福祉士 過去問
第26回(令和5年度)
問138 (精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問20)

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問題

精神保健福祉士国家試験 第26回(令和5年度) 問138(精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問20) (訂正依頼・報告はこちら)

次の事例を読んで、(※1)の時のF精神保健福祉士の対応として、正しいものを1つ選びなさい。
〔事例〕
Eさん(19歳、男性)は、高校2年時に自閉スペクトラム症と診断された。3年時に就職活動を行ったが、面接で質問に適切に答えられないことや、ゲームに熱中して寝坊し面接に間に合わないことが何度もあり、不採用が続いた。度重なる不採用の連絡と就職活動の指導によるストレスでうつ状態となり、就職活動を中止したまま卒業した。
1年後、Eさんは主治医から就職活動再開を提案され、通院先のF精神保健福祉士と面談した。F精神保健福祉士は、Eさんには一度見たものを正確に覚える、集中力があるという強みがある一方、高校時代からの課題に加え、自分から相談することは苦手なことが分かった。Eさんは配慮してくれる会社で働くことを希望したため、F精神保健福祉士は精神障害者保健福祉手帳の取得を支援した。そして、V就労移行支援事業所をEさんに紹介し、利用できるよう支援した。(※1)
V就労移行支援事業所のG精神保健福祉士は、Eさんの訓練の様子を見て、地域のイベントで顔見知りになったW社の社長が頭に浮かんだ。そこで、W社に雇用の可能性について問い合わせたところ、「Eさんに合った仕事があるか分からない」とのことであった。(※2)
その後、EさんはW社において事務の仕事で職場実習を開始した。実習5日目に、W社の担当者からG精神保健福祉士に、「話があるので来て欲しい」と電話があった。G精神保健福祉士が訪問したところ、担当者は、「Eさんに何度も手順の間違いを指摘したが、同じ失敗を繰り返す」「何かあれば相談するよう伝えていたのに、今日は無断で遅刻した」「このままだと実習継続は厳しい」と話した。一方、Eさんは、「社員から何を注意されたか分からず、とても疲れた。今朝起きたら始業時間を過ぎていたので急いで来たが、実習を始めさせてもらえない」と話した。G精神保健福祉士は、担当者にEさんの対応について助言した。G精神保健福祉士のサポートによりEさんの職場実習は順調に進み、W社はEさんの雇用について前向きに検討し始めた。(※3)
  • ネゴシエーション
  • インフォームドチョイス
  • オリエンテーション
  • アカウンタビリティ
  • リファーラル

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この過去問の解説 (2件)

01

本設問では、F精神保健福祉士がEさんと面談を行いニーズを明らかにした上で、手帳の取得支援と、他機関の利用支援を行っています。その支援内容を表す用語を選ぶ必要があります。

選択肢1. ネゴシエーション

✕ ネゴシエーションとは、クライエントの希望を実現するために、関係する機関と調整・交渉し支援内容などについて合意形成を図る事を言います。

本設問でF精神保健福祉士が行った援助内容は、精神障害者保健福祉手帳の取得支援と、V就労移行支援事業所の紹介ですので、ネゴシエーションの役割を行った訳ではありません。

選択肢2. インフォームドチョイス

✕ インフォームドチョイスとは、患者が医師から自身の病状や治療方法について説明を受け、患者自身が治療方法について選択する事を言います。

本設問ではクライエントであるEさんとF精神保健福祉士との関わりについて問われており、インフォームドチョイスが行われている描写は見られません。

選択肢3. オリエンテーション

✕ オリエンテーションとは、新しい環境(学校や職場など)に入った人に対して、その環境に早く順応できるようにするために決まり事などを教える事を言います。

本設問ではF精神保健福祉士がEさんに対してそのような説明をしている描写はないため、オリエンテーションを行っている訳ではありません。

選択肢4. アカウンタビリティ

✕ アカウンタビリティとは、支援者がクライエントに対して支援内容などについて詳細に説明する責任の事を言います。

本設問ではF精神保健福祉士がEさんに対して説明を行っている様子は見られず、その必要性を感じるような描写も見られません。

選択肢5. リファーラル

〇 リファーラルは「送致」という意味があります。クライエントの主訴に対して、所属組織での対応が十分行えない場合に、対応可能な他機関へ繋ぐ事を指します。

本設問ではEさんの主訴に対応できる機関として、F精神保健福祉士はV就労移行支援事業所が適切であると判断し利用支援を行っている描写がありますので、リファーラルを行っていると言えます。

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02

就職活動を中止してしまった方の支援を行っている場面です。通院先のF精神保健福祉士の支援のみでは支援が難しい場合は、適切な機関との連携が重要です。

選択肢1. ネゴシエーション

不適切です。ネゴシエーションは、交渉を意味します。そのような記述はありません。

選択肢2. インフォームドチョイス

不適切です。インフォームドチョイスは、説明を受けた上で選択することを意味します。そのような記述はありません。

選択肢3. オリエンテーション

不適切です。オリエンテーションは、指導や適応を意味します。そのような記述はありません。

選択肢4. アカウンタビリティ

不適切です。アカウンタビリティは、説明する責任を意味します。そのような記述はありません。

選択肢5. リファーラル

適切です。リファーラルは、紹介を意味します。「Eさんは配慮してくれる会社で働くことを希望した」ため、V就労移行支援事業所をEさんに紹介しています。

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