精神保健福祉士 過去問
第26回(令和5年度)
問139 (精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問21)

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問題

精神保健福祉士国家試験 第26回(令和5年度) 問139(精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問21) (訂正依頼・報告はこちら)

次の事例を読んで、(※2)の時点でG精神保健福祉士がW社に対して行うこととして、最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕
Eさん(19歳、男性)は、高校2年時に自閉スペクトラム症と診断された。3年時に就職活動を行ったが、面接で質問に適切に答えられないことや、ゲームに熱中して寝坊し面接に間に合わないことが何度もあり、不採用が続いた。度重なる不採用の連絡と就職活動の指導によるストレスでうつ状態となり、就職活動を中止したまま卒業した。
1年後、Eさんは主治医から就職活動再開を提案され、通院先のF精神保健福祉士と面談した。F精神保健福祉士は、Eさんには一度見たものを正確に覚える、集中力があるという強みがある一方、高校時代からの課題に加え、自分から相談することは苦手なことが分かった。Eさんは配慮してくれる会社で働くことを希望したため、F精神保健福祉士は精神障害者保健福祉手帳の取得を支援した。そして、V就労移行支援事業所をEさんに紹介し、利用できるよう支援した。(※1)
V就労移行支援事業所のG精神保健福祉士は、Eさんの訓練の様子を見て、地域のイベントで顔見知りになったW社の社長が頭に浮かんだ。そこで、W社に雇用の可能性について問い合わせたところ、「Eさんに合った仕事があるか分からない」とのことであった。(※2)
その後、EさんはW社において事務の仕事で職場実習を開始した。実習5日目に、W社の担当者からG精神保健福祉士に、「話があるので来て欲しい」と電話があった。G精神保健福祉士が訪問したところ、担当者は、「Eさんに何度も手順の間違いを指摘したが、同じ失敗を繰り返す」「何かあれば相談するよう伝えていたのに、今日は無断で遅刻した」「このままだと実習継続は厳しい」と話した。一方、Eさんは、「社員から何を注意されたか分からず、とても疲れた。今朝起きたら始業時間を過ぎていたので急いで来たが、実習を始めさせてもらえない」と話した。G精神保健福祉士は、担当者にEさんの対応について助言した。G精神保健福祉士のサポートによりEさんの職場実習は順調に進み、W社はEさんの雇用について前向きに検討し始めた。(※3)
  • 自分がW社の仕事を見学し、体験できるよう依頼する。
  • 就労移行支援の制度について説明する。
  • Eさんの特性を詳細に伝え、できそうな仕事を探すよう依頼する。
  • Eさんを雇用すると助成金の受給が可能となることを説明する。
  • Eさんと面接し、雇用の可能性を判断してもらうよう提案する。

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この過去問の解説 (2件)

01

本設問では、W社の社長の「Eさんに合った仕事があるか分からない」という言葉に着目して考える必要があります。Eさんの強みを活かした仕事が可能かどうかを事前に確認する事で、ミスマッチを防ぐ事にも繋がります。

選択肢1. 自分がW社の仕事を見学し、体験できるよう依頼する。

〇 G精神保健福祉士はW社にどのような仕事があるか詳しく知らない状態です。様々な課題を持つEさんが、自身の強みを活かして働けるかどうかを、支援者が事前に見学・体験する事で知る事が出来ます。また、支援者自身が事前に見学や体験を行う事で、Eさんに業務の内容や会社の雰囲気などを具体的に伝えられるため、適切な支援内容であると言えます。

選択肢2. 就労移行支援の制度について説明する。

✕ W社の社長が就労移行支援の制度について知りたいと感じているような描写はありません。

選択肢3. Eさんの特性を詳細に伝え、できそうな仕事を探すよう依頼する。

✕ Eさんの特性を詳細に伝えたとしても、W社の社長だけでEさんが出来そうな仕事を探す事は難しいと思われます。仕事の選定を会社だけに任せ、Eさんにその仕事を実践させた結果うまくいかなかった場合は、Eさんの自信喪失にも繋がってしまいます。よって、選択肢の内容は適切とは言えません。

選択肢4. Eさんを雇用すると助成金の受給が可能となることを説明する。

✕ W社の社長は金銭的な事を心配しているのではなく、Eさんに合った仕事を提供できるかどうかを気にかけています。助成金の受給が可能になる事を伝えたとしても、W社の社長の不安や疑問は解消されないため、適切な支援内容とは言えません。

選択肢5. Eさんと面接し、雇用の可能性を判断してもらうよう提案する。

✕ 現時点ではEさんにW社の就労について紹介している訳ではなく、EさんからW社へ就労したいという意向が聞かれている訳でもありません。G精神保健福祉士とW社の社長だけで勝手に話を進めず、Eさんの就労に対する意向を確認してから実施すべき提案です。

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02

Eさんが訓練を開始したことで、次のステップについて考えている場面です。Eさんの意向や状況とマッチするような会社を結びつけることを考える必要があります。

選択肢1. 自分がW社の仕事を見学し、体験できるよう依頼する。

適切です。事例に、G精神保健福祉士がW社の仕事を知っているような記載もありませんので、まずはG精神保健福祉士がW社のことを知るということは重要です。

選択肢2. 就労移行支援の制度について説明する。

不適切です。Eさんに合っている仕事があるかわからない中での説明は、優先されることではありません。

選択肢3. Eさんの特性を詳細に伝え、できそうな仕事を探すよう依頼する。

不適切です。Eさんの特性を詳細に伝えたところで、W社ができそうな仕事を判断することは困難であると考えられます。

選択肢4. Eさんを雇用すると助成金の受給が可能となることを説明する。

不適切です。W社は、「Eさんに合った仕事があるか分からない」と話しています。論点が違うと言えるでしょう。

選択肢5. Eさんと面接し、雇用の可能性を判断してもらうよう提案する。

不適切です。Eさんに合う仕事があるかわからないという状況の中であることや、Eさんの意向を確認していない中で、提案することは不適切です。

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