精神保健福祉士 過去問
第26回(令和5年度)
問159 (精神障害者の生活支援システム 問4)

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問題

精神保健福祉士試験 第26回(令和5年度) 問159(精神障害者の生活支援システム 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

クラブハウスモデルに関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。
  • Nothing about us without us(私たち抜きに私たちのことを決めるな)を合言葉とする。
  • 日本においても国際基準の認証を受けた当該モデルの活動がある。
  • 運営していく責任はメンバーとスタッフにあり、最終的な責任は施設長が負う。
  • 迅速な求職活動を原則とする。
  • リバーマン(Liberman, R.)によって考案された。

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この過去問の解説 (3件)

01

クラブハウスモデルは、1940年代のアメリカで誕生しました。精神障害者の自助活動グループから始まり、現在でも精神障害者リハビリテーションモデルの一つとして受け継がれています。

選択肢1. Nothing about us without us(私たち抜きに私たちのことを決めるな)を合言葉とする。

✕ 「Nothing about us without us(私たち抜きに私たちのことを決めるな)」は障害者権利条約の起草会合で、当事者たちの合言葉として使われていたものです。クラブハウスモデルに関するものではありません。

選択肢2. 日本においても国際基準の認証を受けた当該モデルの活動がある。

〇 日本には「日本クラブハウス連合」があり、それに加盟している3施設は国際基準の認証を受けた活動実績があります。

選択肢3. 運営していく責任はメンバーとスタッフにあり、最終的な責任は施設長が負う。

〇 選択肢の通りです。クラブハウス国際基準に明記されています。

選択肢4. 迅速な求職活動を原則とする。

✕ クラブハウス国際基準では、就労について「クラブハウスはメンバーが過渡的就労、援助付き就労、一般就労を通じて、賃金を得るように支援する」と定めています。迅速な求職活動については明記されていません。

選択肢5. リバーマン(Liberman, R.)によって考案された。

✕ リバーマンが考案したのは「ソーシャルスキルトレーニング」であり、クラブハウスモデルではありません。

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02

クラブハウスモデルは、精神障害者の自助活動による相互支援活動モデルで、1940年代に立ち上げられたニューヨークの「ファウンテンハウス」が原点とされています。

現在では、国際基準に則ったクラブハウスが世界中で設立されています。

選択肢1. Nothing about us without us(私たち抜きに私たちのことを決めるな)を合言葉とする。

「Nothing about us without us」は「障害者の権利に関する条約」における合言葉ですが、クラブハウスモデルのものではありません。

選択肢2. 日本においても国際基準の認証を受けた当該モデルの活動がある。

選択肢の通り。

日本にも国際基準の認証を受けたクラブハウスモデルの活動があります。

選択肢3. 運営していく責任はメンバーとスタッフにあり、最終的な責任は施設長が負う。

選択肢の通り。

クラブハウスモデルでは、メンバーとスタッフが対等な立場でクラブハウスを協働で運営することが特徴です。

最終的な責任はクラブハウスの施設長が負うことも国際基準に記載があります。

選択肢4. 迅速な求職活動を原則とする。

クラブハウスモデルには就労支援がありますが、迅速さは求められていません。

選択肢5. リバーマン(Liberman, R.)によって考案された。

リバーマンは、精神障害者に対する治療法としてソーシャルスキルトレーニングを考案しましたが、クラブハウスモデルの考案は行っていません。

まとめ

クラブハウスモデルの国際基準には目を通しておきましょう。

メンバーとスタッフが対等な立場であることや、クラブハウスの運営と発展のための仕事があることなどが特徴です。

参考になった数0

03

クラブハウスモデルは、1940年代にアメリカで始まった活動です。クラブハウス国際基準を確認しておくようにしましょう。

選択肢1. Nothing about us without us(私たち抜きに私たちのことを決めるな)を合言葉とする。

不適切です。クラブハウスモデルではなく、障害者権利条約に関連しています。

選択肢2. 日本においても国際基準の認証を受けた当該モデルの活動がある。

適切です。記述の通りです。

選択肢3. 運営していく責任はメンバーとスタッフにあり、最終的な責任は施設長が負う。

適切です。記述の通りです。

選択肢4. 迅速な求職活動を原則とする。

不適切です。迅速な求職活動については、決められていません。

選択肢5. リバーマン(Liberman, R.)によって考案された。

不適切です。リバーマンは、「ソーシャルスキルトレーニング」を考案しました。

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