精神保健福祉士 過去問
第27回(令和6年度)
問117 (ソーシャルワークの理論と方法(専門) 問6)
問題文
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問題
精神保健福祉士試験 第27回(令和6年度) 問117(ソーシャルワークの理論と方法(専門) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
- 積極的に地域へ出向き、支援が必要なクライエントを発見する。
- 社会資源の開発のために、国や地方自治体に働きかける。
- 社会関係資本を形成するために、地域における人々の精神的な絆を強める。
- クライエントの支援に関する助言を他の専門職に求める。
- クライエントのニーズを充足するために、社会資源につなげる。
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この過去問の解説 (2件)
01
ソーシャルアクションとは
社会問題を解決するための資源・制度などを求めていく具体的行動をさすとされています。
精神保健福祉士は支援の担い手であると同時にソーシャルアクションを行う役割も求められています。
適切ではありません。
「積極的に地域へ出向き、支援が必要なクライエントを発見する。」は、アウトリーチの説明です。
適切です。
「社会資源の開発のために、国や地方自治体に働きかける。」は、ソーシャルアクションの説明です。
適切ではありません。
ソーシャルアクションの説明ではありません。
適切ではありません。
「クライエントの支援に関する助言を他の専門職に求める。」は、コンサルテーションの説明です。
適切ではありません。
「クライエントのニーズを充足するために、社会資源につなげる。」は、ソーシャルワークの役割の一つです。
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02
ソーシャルアクションとは社会福祉援助技術の一つで、特定の個人やその家族の課題解決ではなく、社会の仕組みや制度、政策への働きかけによって社会全体の変革や改善を目指す活動です。
個人の問題ではなく、多くの人々が抱えている共通の課題に対し、法整備や制度改正のために国や自治体に働きかけることや、世論を動かす活動などを指します。
✕
これは、アウトリーチという活動であり、支援を必要としているクライエントを自ら探し出し、支援につなげていく個別援助技術の一つです。
◯
冒頭の解説で述べている通り、社会資源開発のために国や自治体に働きかける活動がソーシャルアクションです。
既存の社会資源が不足している、あるいは適切でない場合に、その開発や改善を求めて政策実施主体に働きかけ、社会全体の福祉の向上を目指していくことがソーシャルアクションの目的になります。
✕
これはコミュニティワークやコミュニティオーガナイゼーションの一環とされます。
地域住民の精神的なつながりを強化し、信頼できるネットワークを構築することは、地域で暮らす精神障害者の生活にも重要ですが、国や自治体に働きかけるソーシャルアクションとは異なります。
✕
これはコンサルテーションであり、個別のクライエントへの支援のために、必要な他の専門職(医師、弁護士、カウンセラーなど)に相談し、助言や情報の提供を求める行為です。
社会全体の変革を目的とするソーシャルアクションとは異なります。
✕
これは、個別援助技術の典型的な例です。
既存の社会資源を活用することで、クライエントのニーズを充足することはケースワークの基本ともいえるでしょう。
設問にあるソーシャルアクションとは異なります。
ソーシャルアクションは、個別の課題ではなく、制度や政策といった社会全体の構造的な問題に対して働きかける活動です。
国や地方自治体に直接働きかけたり、世論を形成して訴えかけたりすることで、社会全体の問題解決を図ります。
実際に行われることは極めてまれですが、重要な言葉ですので必ず覚えておきましょう。
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