社会福祉士の過去問
第27回(平成26年度)
人体の構造と機能及び疾病 問6

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問題

社会福祉士試験 第27回(平成26年度) 人体の構造と機能及び疾病 問6 (訂正依頼・報告はこちら)

精神疾患の診断・統計マニュアルDSM-Ⅳに基づく統合失調症の診断に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 妄想や幻覚は、陰性症状である。
  • まとまりのない会話あるいは発語は、症状の一つである。
  • 症状は、発症から2週間で消失する。
  • 仕事、対人関係、自己管理などの面での機能が低下することはない。
  • 原因として、乱用薬物の摂取がある。

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この過去問の解説 (4件)

01

1× 妄想や幻覚は陽性症状で、健常時には見られない症状が活発になっている状態です。一方、陰性症状とは健常時には見られることが、統合失調症では見られなくなることです。

2○ まとまりのない会話や発語は症状のひとつです。話の頻繁な脱線や滅裂などがあります。

3×統合失調症は6か月以上続くことが診断には必要であり、2週間で消失することはありません。

4× 仕事や人間関係などの面での機能が低下することがあります。

5× 薬物の乱用や投薬等が原因で統合失調症にはなりません。

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02

正解は2です。

1.妄想や幻覚は、統合失調症の陽性症状(本来ないものが現れている)です。

2.まとまりのない会話や発語は、統合失調症の症状の一つです。

3.統合失調症と診断される場合は、症状が少なくとも6ヶ月何らかの症状が持続します。2週間で消失するものは統合失調症とは診断されません。

4.統合失調症の陰性症状として、仕事、対人関係、自己管理などの面で機能が低下することが認められます。

5.乱用薬物の摂取は、統合失調症の原因とされていません。

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03

×1 . 妄想や幻覚は、陽性症状です。陰性症状は、意欲や自発性の低下、引きこもりなどを指します。

○2 . まとまりのない会話あるいは発語は、思考障害または思考滅裂と呼ばれ、陽性症状の一つです。

×3 . 症状は、発症から2週間で消失するものは、短期精神病性障害などとなります。
統合失調症の診断には、なんらかの精神症状が少なくとも6ヶ月以上持続するものを指します。

×4 . 妄想・幻覚などの陽性症状や、自閉性生活態度等により、仕事、対人関係、自己管理などの面での機能が低下することは、多くあります。

×5 . 乱用薬物の摂取により統合失調症に似た症状を示す場合もあるが、それは物質関連障害に診断されます。

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04

1【×】陽性症状に妄想や幻覚があります。また、陰性症状には健常時には見られるのに見られなくなる状態をいいます。
2【○】問題文のとおりです。会話が頻繁に脱線することや。支離滅裂になることが例としてあります。
3【×】統合失調症の診断には、症状が6カ月続くことがあげられています。
4【×】仕事、対人関係、自己管理の能力の低下が見られます。
5【×】統合失調症には、薬物の乱用や投薬が原因となりません。

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