社会福祉士の過去問
第27回(平成26年度)
社会調査の基礎 問85

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問題

社会福祉士試験 第27回(平成26年度) 社会調査の基礎 問85 (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち、社会調査の実施における倫理的配慮の観点から、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 社会調査の対象者の抽出台帳に、選挙人名簿を利用する際の調査目的には、制約がない。
  • 調査への協力が自由意志によるものであることはよく知られていることなので、調査の対象者に説明しなくてもよい。
  • 質問紙調査で収集したデータは、信用できる学術機関が管理しているデータアーカイブスであれば、匿名化しないでそのまま提供した方がよい。
  • 小学生を対象に調査を実施する際には、調査の目的などを本人が理解できるように丁寧に説明し同意書に署名をしてもらった上であれば、調査を実施してもよい。
  • 調査票の回答内容及び対象者に関する情報は、共同研究者間であっても、個別に特定できないように加工し、利用することが望ましい。

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この過去問の解説 (3件)

01

1× 選挙人名簿を利用する場合の調査目的は政治・選挙に関するものという制限があります。
2× 社会調査は原則として、協力に関して文章などで説明しなければなりません。
3× 個人情報保護の観点から個人が特定できないようにしなければなりません。
4× 未成年者を調査対象にする場合は責任者や保護者の同意を得なければなりません。
5○ 調査に関する個人情報は研究者以外の第三者により保管されるべきで、かつ個人が特定できないように利用しなければなりません。

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02

正解は5です。

1.選挙人名簿の利用には、社会調査の実施であっても、政治・選挙に関するものという制約が課せられています。

2.社会調査では、調査の対象者に説明することが求められています。

3.質問紙調査で信用できる学術機関が管理しているデータアーカイブスであっても、匿名化する必要があります。

4.調査対象者が15歳以下の場合には、保護者や学校長などの承諾が必要です。

5.調査票の回答内容及び対象者に関する情報は、共同研究者間であっても、個別に特定できないように加工し、利用することが望ましいといえます。

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03

1、不適切です。社会調査の抽出台帳に選挙人名簿を利用する際は、その調査目的が公益性が高く、かつ調査内容が政治・選挙に関する物である場合のみ使用が認められます。

2、不適切です。調査協力は自由意志であることを、調査実施者は対象者に必ず伝える必要があります。

3、不適切です。個人情報保護の観点から、たとえ信用できる学術機関が管理しているデータアーカイブスであったとしても匿名化する必要があります。

4、不適切です。未成年者で、特に年齢が16歳を下回る場合には、保護者などによる代諾が必要となります。

5、適切な内容です。個人情報保護の観点から、共同研究者間であったとしても、調査の結果に差し障らない範囲で回答や対象者に関する情報を加工する事が望ましいと言えます。

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