社会福祉士の過去問
第27回(平成26年度)
相談援助の理論と方法 問102

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問題

社会福祉士試験 第27回(平成26年度) 相談援助の理論と方法 問102 (訂正依頼・報告はこちら)

相談援助における危機介入アプローチに関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 教育分野から導入されたアプローチであり、早期介入の重要性を強調している。
  • 柔軟なアプローチであり、適用となる対象は特に設定していない。
  • 感情的に混乱状態にあるクライエントに対し、その社会的機能の回復に焦点を当てた対応を行う。
  • 危機的状況にある人たちが生活している地域社会に対して、適用される。
  • 生活上の深刻な問題に対処するため、長期処遇の方法として理論化されている。

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この過去問の解説 (4件)

01

1 . 教育分野ではなく、医療の分野から導入されたアプローチです。早期介入の重要性は正しいです。
2 . 早急なアプローチです。対象は危機的状況に陥っている人です。
3 . 正解です。
4 . 地域社会のみならず、クライエントが置かれている環境全てです。
5 . 長期ではなく、短期でのアプローチが必要です。

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02

1×前半部分が誤りです。教育分野から導入されたアプローチではなく、フロイトの精神分析やエリクソンの自我心理学、学習理論が基盤になっています。
2×適用となる対象としては、危機的状況に陥っている人やその家族、組織、地域などがあげられます。
3○危機に直面して感情的に混乱している人に対し、迅速に対応していくアプローチです。
クライアントはこれまでの対処方法では解決できず混乱している状況なので、具体的な情報や支援を提供することで対処能力を高め、危機的状況からの脱出をはかります。
4×地域社会にも適用されますが、それだけではなくクライアント個人やその家族等にも適用されるので、誤りです。
5×長期処遇ではなく、緊急的に行われるアプローチです。

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03

1× 危機介入アプローチは精神分析や自我心理などから体系化されたものであり、教育分野からの導入ではありません。
2× 危機介入アプローチの適用対象は危機を抱えている個人や家族、小グループです。
3○ 急性の危機状態にあるクライアントに対し、ニーズ充足・危機への対処能力強化などを行い、社会的機能回復に焦点を当てます。
4× 地位社会は対象とならず、個人や家族です。
5× 長期処遇の方法ではなく、短期集中的に介入するアプローチです。

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04

1、不適切です。危機介入アプローチはリンデマンやキャプランが危機理論を基に体系化した物です。そのもととなる分野は精神医学等であり、教育分野ではありません。

2、不適切です。危機介入アプローチの対象者となるのは、様々な危機的状況に置かれている人々(戦争や災害被害者、暴力等の被害者など)に限定されています。

3、適切な内容です。

4、不適切です。危機状態に陥っている人に対して、その状況を脱却できるよう、様々な社会資源や危機を抱えている本人に対してアプローチしていく事が危機介入アプローチです。地域社会のみに適用される介入方法ではありません。

5、不適切です。危機状態に陥っている人が、その状況を脱却するまでという限定的な期間で実施されるアプローチ方法です。長期的に行うものではありません。

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