社会福祉士の過去問
第27回(平成26年度)
相談援助の理論と方法 問101
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問題
社会福祉士試験 第27回(平成26年度) 相談援助の理論と方法 問101 (訂正依頼・報告はこちら)
相談援助における心理社会的アプローチに関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 『コモン・ヒューマン・ニーズ』の著者トール(Towle,C.)の流れを受けている。
- ランク(Rank,O.)により提唱された自我理論を基盤としている。
- 課題解決に向けた支援に消極的な人に適用可能なアプローチである。
- 実践における時間的制約や即効性についての期待に応えることができる。
- 心理社会的問題を抱えている人を対象として、援助期間や時間を取り決めて援助する。
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この過去問の解説 (3件)
01
1○心理社会的アプローチは、トール、ハミルトンの診断主義の影響を受け継承されています。
2×自我に関する理論(人間の精神機能を「エス(イド)、自我、超自我」の3つの機能の相互作用によるものとした)はフロイトによって提唱されました。
また、ランクは機能主義アプローチに影響を与えた人物です。
3×支援に消極的なクライアント、もしくは援助が必要な状態でも自発的に支援を求めないクライエントへのアプローチとしては、アウトリーチの手法が取られることがあります。
4×緊急にアプローチが必要な場合は、危機介入アプローチが有効です。
5×相談援助において、面接時間をあらかじめ決めておくことは基本ですが、
心理社会的アプローチを説明する文章としてはふさわしくありません。
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02
2× 自我理論を基礎としているのは機能的アプローチの事です。
3× 設問の内容のアプローチはアグレッシブケースワークに用いられる方法です。
4× 時間的制約や即効性を求められる援助は、危機介入アプローチです。
5× 心理社会的アプローチでは、援助機関や時間の取り決めはされていません。
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03
2、不適切です。心理社会的アプローチはフロイトによる自我理論や精神分析理論を基にした「治療モデル」が基盤となっています。
3、不適切です。心理社会的アプローチの対象者となるクライエントの範囲は比較的幅広いと言えますが、クライエントが支援に前向きであることが重要となります。
4、不適切です。心理社会的アプローチはクライエントとワーカーが信頼関係を築き、時間をかけて継続的な支援を行うアプローチ方法です。即効性のある支援が必要な状況に置かれているクライエントには「危機介入アプローチ」などが有効な方法と言えます。
5、不適切です。心理社会的アプローチの対象となるクライエントの範囲は適切と言えますが、心理社会的アプローチにおいて援助期間や時間の取り決めは行われていません。
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